突然発表され、10月23日に発売が決まったiPad mini 7ですが、おおよそ想定通りの進化を遂げているようです。どのように進化しているのか、重要な変更点についてまとめました。
主な変更点は12個
10月のアップルイベントで発表されて、11月頭に発売と噂されていましたが、突如発表されて発売日も公表されました。
このような発表パターンはたまにありますが、大抵は小幅のアップデートのときですね。
まずは、主な変更点を確認していきます。
iPad mini 7の正式名称は「iPad mini(A17 Pro)」
まず名前ですが、最近のiPadの命名規則に倣って、「iPad mini(A17 Pro)」となるようです。
「iPad mini(第7世代)」ではないようですね。世代表記は正直わかりにくいので、チップセット名になったのはわかりやすくなったと思います。
でも、この記事では便宜上「iPad mini 7」と書きますね。
ストレージのスタートが128GB、512GBモデルが新登場
iPad mini 6のストレージは64GBスタートでしたが、iPad mini 7は128GBからになりました。
にもかかわらず、iPad mini 6(64GB)とiPad mini 7(128GB)の価格は同じ。ですので、実質値下げのような感じになっています(詳しい価格比較は後述します)。
また、iPad mini 6は64GBと256GBの2モデルでしたが、iPad mini 7は128GB/256GB/512GBの3モデルになりました。これにより、選択肢が増えたのは嬉しい変更です。
iPhone 15 Proと同じ「A17 Pro」を搭載
チップセットは、iPhone 15 Proと同じ「A17 Pro」を搭載。これにより、iPad mini 6と比較して、CPUパフォーマンスが30%、GPUパフォーマンスが25%向上しているとのことです。
ただ、iPhone 15 Proは熱を持ちやすかったのが気がかりですね。しかし、iPad mini 7の方が筐体は大きく、放熱もしやすいと思うのでアチアチになる可能性は低いかもしれません。いずれにせよアチアチにならないことを願うばかりです。
Apple Intelligenceに正式対応、メモリも恐らく8GB
正式にApple Intelligenceへの対応も発表されています。ですので、安全な生成AI機能がバリバリ使えるということですね。さらにApple Intelligence対応なので、メモリも8GBに増設されていると考えられます。iPad mini 6は4GBでしたので、かなり快適になっていることが予想されます。
なお、Apple Intelligenceについては、下の記事にまとめていますので、よかったらご覧ください。
高速なWi-Fi 6Eをサポート
最近の Apple 製品と同様に、iPad mini 7 はより高速な Wi-Fi 6E をサポートしました。
Wi-Fi 6E は、通常の Wi-Fi 6 仕様の機能を 6 GHz 帯域に拡張し、ワイヤレス速度の高速化と信号干渉の低減しているので、より高速で安定したWi-Fi通信が可能です。ただし、Wi-Fi 6Eで通信するには、iPad mini 7 に加えて、Wi-Fi 6Eをサポートするルーターが必要です。
Bluetooth 5.3をサポート
iPad mini 7もBluetooth 5.3をサポートしています。Bluetooth 5.3は、省電力で接続の安定性が向上しています。また、来行き幅が状況に応じて調整されるので、音楽から通話への切り替えなどがより迅速かつ効率的に行えます。これにより、オーディオ品質が向上し、遅延も減少しているのが特徴です。
高速なUSB-Cポート
iPad mini 7のUSB-Cポートは、最大10Gbpsのデータ転送速度が可能になりました。iPad mini 6は最大5Gbpsだったので2倍になっている計算ですね。
これにより、iPad mini 7に外部ストレージを接続したときの書き込み/読み込み、Macやパソコンに接続したときのデータ転送などが高速化されます。データ転送をよく使う人にとっては嬉しい変更でしょう。
ちなみに他のiPadと比較すると、2022年以降に発売されたiPad Airと同等の速度です。
Apple Pencil Proをサポート
Apple Pencilですが、Apple Pencil Proをサポートしました。これにより、Apple Pencil Proホバー機能や新しいジェスチャー機能が利用できます。なお、Apple Pencil Proなどの情報については、下の記事にまとめていますので、よかったらご覧ください。
なお、Pro以外で使えるのは、Apple Pencil(USB-C)です。iPad mini 6で使えていたApple Pencil(第2世代)は利用できないので注意が必要です。
もし、第2世代を使っていた場合は買い換えが必要ですね。懐が痛む話です。
カメラはHDR4に対応
カメラのハードウェア自体は変更ありませんでした。ただし、iPad mini 7では「Smart HDR 4」に対応。これにより写真の品質が向上するとのこと。
Smart HDR 4は、次のような特徴がある仕組みのことです。
- 人物撮影の最適化:人物の肌のトーンを最適化して自然な見た目にする
- 画質の向上:映像全体の明るさのバランスが良くなり、より自然な見た目が撮影できる
- 逆光対策:逆光などの難しい撮影条件下でも、背景の白飛びを抑えつつ、前景が暗くなりすぎないようバランスの取れた写真が撮れる
- 色彩とコントラスト:比較的彩度が高めの写真が撮れ、SNS映えする写真が撮りやすい。また、室内での料理撮影などでも色が失われにくく、瑞々しい仕上がりになる
- 機械学習の進化:人物の肌の色のタイプや日焼けの具合などをより細かく個別に判別しながら処理する
- 低光量環境での性能向上:暗い環境下でもより多くのディテールを捉えられる
要は、さまざまな環境下でも映える写真が撮りやすいってことですね。
セルラーモデルはeSIMのみ
セルラーモデルはeSIMのみの対応です。これまでの物理SIMが挿せなくなっているので、物理SIMで運用していた人は、eSIMへの変更が必要です。
キャリアによっては手続きが面倒かも。ちょっとめんどい話ですね。
カラーバリエーションは新しい4色
カラーバリエーションも少しだけ変更されていました。今回は、スペースグレイ/ブルー/パープル/スターライトの4色です(画像は公式サイトより引用)。
ピンクがなくなり、ブルーに置き換わっていますね。また全体的に薄い色合いになっているようです。
「iPad mini」と刻印されている
細かい話ですが、背面に「iPad mini」と刻印されています。
以前のiPad miniは「iPad」という刻印でしたので、今回から変わったようです。
変わらなかったこと
iPad mini 7は小幅のアップデートだったので、変わらなかったことも結構あります。こちらは箇条書きでまとめていきます。
- 画面サイズ(8.3インチ)
- ディスプレイ:Liquid Retinaディスプレイ
- 認証はTouch ID(指紋認証)
- サイズ(高さ195.4mm×幅134.8mm×厚さ6.3mm)
- 重量(Wi-Fiモデル:293g セルラーモデル:297g)
- バッテリー駆動時間(ビデオ再生最大10時間)
- カメラ(12MP広角カメラ/ƒ/1.8絞り値/最大5倍のデジタルズーム)
- フロントカメラ(12MP超広角カメラ/ƒ/2.4絞り値/2倍のズームアウト)
- スピーカーとマイク
気になること
一番気になるのは、iPad mini 6のときに問題となった「ゼリースクロール」です。今回、ディスプレイ性能はまったく変わっていませんが、事前のリークでは「ゼリースクロールには対応している」という情報が多かったです。
ですので、対応している可能性はありますが、実物を見ない限りわからないのは気になるところです。
iPad mini 7の価格
先にも書きましたが、iPad mini 7はストレージが128GBスタートとなり、価格は据え置きでした。また、256GBモデルは8000円の値下げされています。
具体的には次のようになります。
モデル | iPad mini 7 | iPad mini 6 |
---|---|---|
64GB Wi-Fi | – | 78,800円 |
64GB セルラー | – | 104,800円 |
128GB Wi-Fi | 78,800円 | – |
128GB セルラー | 104,800円 | – |
256GB Wi-Fi | 94,800円 | 102,800円 |
256GB セルラー | 120,800円 | 128,800円 |
512GB Wi-Fi | 126,800円 | – |
512GB セルラー | 152,800円 | – |
このように少しだけお求めになりやすくなったのではないでしょうか。あとは為替レートがもう少しどうにかなってくれればというところですが、、、。
安定したモデルの可能性大|自分は買います
というわけで、iPad mini 7の変更点についてまとめてきました。本当に小幅なアップデートでしたが、Apple Intelligenceが正式に使えるようになれば、かなり使い勝手のよい端末になりそう。自分のiPad mini 6はバッテリーがへたりつつあり、今回のモデルに買い換えの予定です。
新規購入を検討している人はもちろん、買い換えを検討している人も今回の記事を参考にしてみてください。
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