スマホで「はは(母)」のように、同じ文字が続く単語を入力する際、連続で打てなくてイラッとした経験はないですか?これはガラケー時代の入力方法がデフォルトで設定されているためです。同じ文字を連続して入力する場面が多いなら「フリック入力」を有効にしておきます。そこで、この設定の変更方法について解説していきます。
なぜ「はは」のような単語は入力に時間がかかるのか?
家族のことを話す際によく使う「はは(母)」といった単語を入力しようとすると、一文字目を入力した後、しばらく待たないと次の同じキーの文字が入力できません。
これは、ガラケー時代に使われていた「マルチタップ入力」が初期設定として使われているためです。マルチタップ入力では、同じキーを連続でタップする際に、前の文字が確定するまで約1秒の待ち時間が必要になってしまうんですね。
この待機時間が、文字入力を非効率にしている大きな原因です。特に、LINEでの家族との会話やメール作成といった場面では、「はは」や「まま」などの単語を頻繁に使うため、待ち時間が大きなストレスとなりがちです。
そこで有効にしたいのが「フリック入力」です。
フリック入力に切り替えれば、この待ち時間の問題は完全に解決されます。フリック入力では、キーをタップした後に指を上下左右にスライドさせることで文字を入力するため、同じ文字を連続して入力する際も待機時間は一切発生しません。
「はは」と入力したい場合は、「は」キーを2回連続でタップするだけ。待ち時間なしで瞬時に入力できるようになります。
フリック入力をオンにする
フリック入力をオンにするには、基本的に一箇所の設定を変更するだけです。
iPhoneの場合
iPhoneでフリック入力を有効にする手順は次の通りです。
まず、設定アプリで「一般」→「キーボード」をタップします。


キーボードの設定画面が表示されるので、「フリックのみ」をオンにします。

これで設定は完了です。メモアプリなどで実際に入力して動作を確認してみましょう。待機時間なしで素早く入力できるようになっているはずです。
Androidの場合
Androidの場合は、使用しているキーボードアプリによって設定方法が異なります。ここでは最も一般的な「Gboard」での設定方法を紹介します。
まず、キーボードを開き、歯車アイコンをタップします。設定画面が表示されるので、「言語」をタップします。


言語画面が表示されるので、「日本語 12キー」をタップします。表示された画面の下部にある「フリックのみ」をオンにします。


これで設定は完了です。なお、Samsung Galaxy、SHARP AQUOS、Sonyなどのメーカー製スマートフォンでは、独自のキーボードアプリがプリインストールされている場合があります。この場合は、次のような項目を探してみてください。
- 「連続入力」
- 「フリック入力のみ」
- 「ケータイ入力をオフ」
注意点
「フリックのみ」をオンにすると、これまでの「マルチタップ入力」(ガラケーの入力方法)が完全に無効になります。フリック入力にしてみたけど慣れないという場合は、上記の設定を元に戻してください。
まとめ:素早い入力にはフリック入力をオンにするのがおすすめ
今回紹介したフリック入力は、スマホの文字入力を効率よくする設定です。「はは(母)」以外にも、次のような単語では、連続入力できずにイラッとすることがあります。
- 「まま(ママ)」
- 「ささ(些細)」
- 「たた(叩く音)」
- 「なな(七)」
フリック入力をオンにすれば、このような連続した文字を素早く入力できます。
最初は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、一度マスターしてしまえば、もうマルチタップ入力には戻れなくなるはずです。特に家族とのLINEやメールを多く書く人や、SNSをよく利用される人にとっては、作業効率を大幅に改善できるのではないでしょうか。