最近では、若者を中心に有線イヤホンへの回帰傾向が見られています。ワイヤレスイヤホンが主流になった今だからこそ、有線ならではの安定した音質と接続性、そして充電を気にしなくて良い手軽さが再評価されているんですよね。あと、ファッションとして「かっこいい」というのもあるそうです。
そうなると、「以前のiPhoneに付いてきていた有線イヤホンはどこで買える?」という疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
iPhone 12以降、環境保全の観点から純正有線イヤホン「EarPods」が付属されなくなりました。でも実は、この有線イヤホン、音質もマイク性能も想像以上に優秀です。音飛びや遅延もなく、長時間の通話でもバッテリーを気にする必要がありません。
そこで、今からだとiPhone純正の有線イヤホン「EarPods」をどこで購入できるのか、おすすめの購入方法に加えて、純正以外の有線イヤホンを使う際のポイントまで詳しく解説していきます。
iPhone純正有線イヤホン「EarPods」が購入できる場所
まず最初に、EarPodsを購入できる場所は次のとおりです。正規流通しているのは基本的にこれらのショップだけなので、これ以外のショップで売っていても正規品かどうかは怪しい可能性があります。
- Amazon・楽天市場(定価より安く購入可能)
- Appleストア・Apple公式サイト(確実に購入可能)
- 家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど大型店舗)
- セブンイレブン(一部店舗のみ)
それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
安く購入するならAmazonなどのネットショップを使う
最もおすすめなのは、Amazonや楽天などのネットショップで購入する方法です。Apple製品は基本的に定価販売なので、どこで買っても価格が変わりません。しかし、ネットショップなら割引されていることもあるし、ポイントもつくので、その分お得です。
主なネットショップでは、次のような価格で販売されていることが多いようです。
購入場所 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
Apple公式・店舗 | 2,780円(税込) | 定価 |
Amazon | 2,500円前後 | 在庫状況により変動 |
楽天市場 | 2,600円前後 | ショップにより異なる |
ただし、ネットショップを使う場合は、次の点に注意する必要があります。
Amazonの場合
- 在庫切れのタイミングがある
- 純正品かどうかの確認が必要
楽天市場の場合
- 定価以上で販売されている場合がある
- ショップの信頼性をチェックする必要がある
EarPodsの定価は税込2,780円です。これより高い価格で販売されているものは避けるようにしましょう。
急ぎなら実店舗での購入がベスト
どうしても今すぐ欲しいという場合は、実店舗での購入が確実です。EarPodsを購入できるのは、主に次の店舗です。
Appleストア
最も確実なのはAppleストアでの購入です。純正品であることに間違いはありませんし、在庫も豊富に取り揃えています。全国にあるAppleストアの場所は次のとおりです。
- 銀座、新宿、表参道、渋谷(東京)
- 京都、心斎橋(関西)
- 名古屋栄(愛知)
- 福岡天神(福岡)
また、公式のオンラインストアでも取り扱っています。定価販売ですが、Appleストアに足を運べない人は有力な選択肢です。
- EarPods(USB-C)
- EarPods(3.5 mmヘッドフォンプラグ)
- EarPods(Lightningコネクタ)
なお、EarPods(Lightningコネクタ)ですが、2024年5月現在、Apple公式サイトではまだ販売中です。しかし、今後は販売終了との話もあり、入手困難になる恐れがあります。
家電量販店
都市部の大型家電量販店でも購入可能です。ショップによってはポイントもつくので、少しだけお得に買えるのも良いですね。ただし、郊外店ではApple製品の取り扱いがない場合もあるため、事前に問い合わせした方がいいでしょう。取り扱いがある主な量販店は次のとおりです。
- ヨドバシカメラ
- ビックカメラ
- エディオン
- ヤマダ電機(大型店舗)
セブンイレブン(一部店舗)
「コンビニで買えたら便利だな」と思う人もいると思います。実は、セブンイレブンの一部店舗でEarPodsが購入できるようです。ただし、公式にはどこにも記載がなく、取り扱っているのは一部店舗とのこと。主に都市部の店舗に限られるそうです。そのため、確実にあるとは言い切れず、見つかればラッキーといったレベルです。なお、セブンイレブンでは定価(2,780円)での販売になります。
その他のコンビニ(ファミリーマート、ローソンなど)では、EarPodsなどのApple製品は取り扱っていません。
EarPodsの種類と選び方
EarPodsには3つの種類があり、それぞれ接続端子が異なります。購入前に必ず確認しておきましょう。
3つのタイプの詳細解説
EarPods(3.5mmヘッドフォンプラグ)
最も汎用性の高いタイプです。一般的な3.5mmミニプラグを採用しているため、パソコンや古いスマートフォン、ゲーム機など幅広い機器で使用できます。ただし、現在のiPhoneには直接接続できないため、別途アダプタが必要です。

EarPods(USB-C)
iPhone 15以降やUSB-C対応のiPad、Macなどに直接接続できるタイプです。最新のApple製品をメインで使用される方には最適な選択肢でしょう。USB-C端子が普及している現在では、将来性も考慮すると良い選択と言えます。

EarPods(Lightning)
iPhone 14以前のLightning端子搭載iPhoneに対応したタイプです。まだLightning端子のiPhoneを使っていて、このiPhoneから乗り換える予定がない人は、このタイプが最もシンプルで便利でしょう。

どれを選べばいい?
3つのタイプの中から選ぶのに迷った場合は、使用シーンや所有デバイスに応じて選びましょう。
iPhone 15以降を使っている場合
USB-C版を選ぶのが最もシンプルです。直接iPhoneに接続できるので、アダプタを持ち歩く必要もなく、ケーブルがかさばることもありません。ただし、パソコンで使用する場合はUSB-C端子があるかどうかを確認しておきましょう。
iPhone 14以前を使っている場合
Lightning版を選択しましょう。直接接続できるため音質劣化もなく、安定した接続が期待できます。近い将来iPhone 15以降に機種変更を予定している場合は、3.5mm版を選んでアダプタで対応するという選択肢もあります。機種変更のタイミングも考慮して選ぶと良いでしょう。
複数の機器で使いたい場合
3.5mm版 + USB-C変換アダプタの組み合わせがおすすめです。この組み合わせは汎用性が高く、パソコンやタブレット、Nintendo Switchなどのゲーム機器でも問題なく使用できます。アダプタを紛失するリスクはありますが、一つのイヤホンでさまざまなシーンに対応できるのは大きなメリットです。
個人的には、今からLightning版を購入するのはあまりおすすめできません。理由は単純で、iPhone 15以降へ機種変更した際に使えなくなってしまうからです。そのため、iPhone 14以前を使っている場合は、将来性を考えると3.5mm版 + アダプタの組み合わせが最も賢い選択だと思います。
また、iPhone 15以降をお使いの方はUSB-C版で問題ありませんが、別のイヤホンを試したいと思ったとき、融通が効かない可能性があるので、3.5mm版 + アダプタの組み合わせも視野に入れておいた方がいいでしょう。
純正以外の有線イヤホンも使える?必要なアダプタを解説
「もっと安い有線イヤホンを使いたい」「お気に入りの有線イヤホンを使いたい」と思う人もいると思います。結論から言うと、問題なく使えます。この場合は、適切なアダプタを購入しましょう。
必要なアダプタの種類
お使いのiPhoneの機種によって必要なアダプタが異なります。まずは自分のiPhoneの端子タイプを確認してから、適切なアダプタを選びましょう。
iPhone 15以降(USB-C搭載機種)の場合
USB-C to 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタが必要になります。Apple純正品は1,380円(税込)で販売されており、確実な動作が保証されています。

一方、サードパーティ製のものは500円〜2,000円程度と価格帯に幅があり、コストを抑えたい方には魅力的な選択肢でしょう。
iPhone 14以前(Lightning搭載機種)の場合
Lightning to 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタが必要です。ただし、Apple純正品は終売となっているため、Amazonなどで互換品を購入する必要があります。互換品を選ぶ際は、必ず「MFi認証」を取得した製品を選ぶことが重要です。MFi認証とは、Appleがサードパーティアクセサリーメーカーに対して行う認証制度で、この認証を受けた製品なら安全性と互換性が保証されています。価格は300円〜1,000円程度と幅広く、選択肢も豊富に揃っています。
アダプタ選びの重要な注意点
アダプタを選ぶ際に最も注意すべきなのが、アダプタの種類とマイク機能の対応状況です。実は、USB-Cやライトニング to 3.5mmアダプタには「アナログ型」と「DAC内蔵型」の2種類があり、選び方を間違えると使用できない場合があります。
アナログ型とDAC内蔵型の違い
アナログ型とDAC内蔵型には次のような違いがあります。
- アナログ型
USB-CポートやLightningポートからアナログ音声信号を直接取り出し、3.5mmプラグに変換するタイプです。単純に端子の形状を変えているだけで、音声信号そのものは変換していません。そのため、接続する機器がアナログ音声出力に対応している必要があります。価格は安いものの、対応機器が限定的で、多くのスマートフォンでは使用できません。 - DAC内蔵型
DAC(Digital-to-Analog Converter)という音声変換チップを内蔵したタイプです。スマートフォンから出力されるデジタル音声信号を、アダプタ内部でアナログ信号に変換してからイヤホンに送ります。ほぼすべてのスマートフォンやタブレットはデジタル出力に対応しているため、DAC内蔵型なら機器を選ばず確実に動作します。価格は少し高くなりますが、汎用性の高さがメリットです。
このような違いがあるので、選ぶなら圧倒的にDAC内蔵型にした方がいいでしょう。 iPhone 15以降やiPadなどのApple製品は、アナログ出力に対応していません。そのため、安価なアナログ型アダプタを購入しても音が出ないという問題が発生する可能性があります。DAC内蔵型なら、ほぼすべてのスマートフォンやタブレットで確実に動作します。
マイク機能について
DAC内蔵型を選んだから安心とはいきません。最近のイヤホンは通話にも対応しています(EarPodsも対応です)。しかし、DAC内蔵型の変換アダプタの中には、マイクに非対応のものもあります。このようなアダプタを選んでしまうと、音楽は聴けますが通話ができません。
そのため、サードパーティ製品を選ぶ場合は、「マイク入力対応」と明記されているか、実際の動作報告を確認することが重要です。
最も安全なのは純正品を使う
確実に動作させたい場合は、Apple純正のアダプタを選ぶのが最も安心です。音楽再生もマイク機能も確実に動作し、iPhoneだけでなくAndroidスマートフォンでも使用できます。価格は1,380円と標準的な価格帯なので、大きな問題はないでしょう。
サードパーティ製の場合、セールなどを狙うとかなり安く買えるのがポイント。そのため、こちらを選ぶ場合は、「DAC搭載」「マイク対応」と明記されている製品を選びましょう。次のサードパーティ製品は利用可能なものばかりです。
- USB-C変換アダプタ
- Lightning変換アダプタ
まとめ:EarPods購入の最適解
iPhone純正の有線イヤホン「EarPods」は、さまざまな場所で購入可能です。また、他社製の有線イヤホンであっても、変換アダプタを利用すれば、iPhoneで音楽を楽しめます。
購入の際は、必ず利用できる製品かどうかを確認し、自分のデバイスに対応した接続端子のものを選ぶようにしましょう。もし純正以外の有線イヤホンを検討される場合は、前述したアダプタのマイク対応状況も必ずチェックしてください。