iPhone や iPad、MacBook などのアップル製品を安く買いたいと思って探していると、「整備品」や「整備済み品」という商品を見かけることがあります。この整備品、アップルのサイト以外だと Amazon にもあるのでややこしい。価格も安いので「大丈夫?」と思ってしまいますよね。そこで、アップルと Amazon の整備品の違いを紹介していきましょう。
アップルとAmazonのアップル製品の整備品の違い
整備品(整備済み品)は、何らかの理由で返品されたものを整備し直して販売する製品のこと。一度修理が入った製品を新品同様にし、少し値引きして販売しているもののことですね。
アップル製品の整備品は、「Apple 認定整備済製品」と「Amazon 整備済み品」の 2 種類があります。この 2 つは共に「整備品」という名前が付いていますが、そのプロセスが異なるので注意が必要。購入を検討している場合は、そのプロセスの違いを知っておくと、選択する際の参考になるはずです。
Apple 認定整備済製品
「Apple 認定整備済製品」は、アップルが公式に整備・販売する製品のことです。下のサイトを見てもらうとわかりますが、iPhone や iPad、MacBook だけではなく、アクセサリーなどの整備済み品も販売されています。
「Apple 認定整備済製品」の主な特徴は次の通りです。
- 整備プロセス
アップルが返品された製品や展示品を厳格な基準で点検・クリーニングし、必要に応じて純正パーツで修理・交換します。バッテリーや外装は新品に交換されるため、外観や性能は新品同様です。 - 保証とサポート
1年間のハードウェア保証が付属し、90日間の無償テクニカルサポートが利用できます。AppleCare+ への加入も可能です。14 日以内なら返品もできます。 - 付属品
新品と同じ付属品(ケーブル、充電器など)がすべて揃っています。 - 価格
モデルや時期によって割引率が異なりますが、新品より最大15%安く購入できます。 - 購入場所
基本的には、Apple 公式オンラインストアのみで購入できます。ただし、一部中古ショップでも販売されていることがあります。 - 品質の信頼性
Appleの厳しい基準をクリアした製品のみが販売されるため、品質や信頼性が非常に高いのが特徴です。
Amazon 整備済み品(Amazon Renewed)
「Amazon 整備済み品」は、Amazon の認定出品者が整備を行い販売する製品のことです。下のサイトを見てもらうとわかりますが、アップル製品だけではなく、あらゆる製品の整備済み品が販売されています。
「Amazon 整備済み品」の主な特徴は次の通りです。
- 整備プロセス
Amazon が認定した出品者が製品を点検・クリーニングし、新品同様に見える状態に整備します。ただし、整備基準は出品者によって異なり、品質にばらつきがある場合があります。 - 保証とサポート
最低 180 日間の返品保証が付属します。ただし、出品者によって異なる場合あります。AppleCare+ には加入できません。 - 付属品
ケーブル、充電器などの付属品は、互換性のあるものが同梱されます。 - 価格
Apple 認定整備済製品よりも、さらに安価な場合が多いです、ただし、品質のばらつきやリスクを考慮する必要があります。 - 購入場所
Amazon のマーケットプレイスで購入できます。出品者によって整備内容や保証が異なるため、購入前に詳細を確認することが重要です。 - 品質の信頼性
アップル公式の整備ではないため、品質に個体差がある可能性があります。バッテリー容量や外装の状態が新品同様でない場合もあります。
どちらを選ぶべきか?
このように、2 つの整備済み品には大きな違いがあります。それぞれのメリットとデメリットをまとめると次のような感じになります。
Apple 認定整備済製品のメリット・デメリット
メリット
- 高い品質保証
アップルが純正パーツを使って修理・交換し、外装やバッテリーも新品に交換される上、付属品もすべて純正なので、品質が非常に高いのが特徴。サポートも充実しているので安心して購入できます。 - 価格が割引されている
アップル製品は大幅に値引きされることが少ないため、新品同様の製品が新品価格より最大15%安く購入できるのは最大のメリットです。
デメリット
- 在庫が限られている
在庫が少なく、人気商品はすぐに売り切れてしまいます。また、最新モデルが販売されることは少なく、多くは少し前のモデルが主流です。 - スペックを変更できない
特に Mac で当てはまるのですが、スペックを変更できないのはデメリットです。例えばメモリを増量させたくても、販売されている製品のスペックそのままを購入しなければなりません。 - 化粧箱は新品と異なる
細かい話ですが、製品が入っている箱は新品のものとは異なり、簡素な化粧箱に入って届きます。自分で使う分には問題ないと思いますが、誰かにプレゼントするような場合は注意が必要です。
Amazon 整備済み品(Amazon Renewed)のメリット・デメリット
メリット
- 幅広い製品が安価に購入できる
新品価格の 20~30% 程度安く購入できる場合が多く、Apple認定整備済製品よりもさらに低価格で手に入ることがあります。また、多くのモデルが取り扱われており、型落ちから比較的新しいモデルまで幅広い選択肢があります。 - 最低 180 日間の保証付き
Amazon の認定出品者が提供する保証があり、初期不良や不具合があった場合に返品や交換できます。
デメリット
- 品質にばらつきがある
整備は Amazon 認定の第三者業者が行うため、品質基準がアップル公式よりも厳密ではありません。また、外装やバッテリーの状態に個体差があります。特にバッテリー容量は「80%以上」とされるものの、具体的な数値は購入前に確認できません。外観に傷や使用感がある場合もあります。 - AppleCare+に加入できない
Apple公式の整備品ではないため、AppleCare+の保証を追加することはできません。
どちらを選ぶべきか?
「違いはわかったけど、どちらを選べばいいの?」と思う人もいるかもしれません。どちらを選ぶかは、予算や求める品質基準によって異なりますが、簡単にまとめると、次のような感じになります。
- 信頼性や品質を重視する場合
Apple 認定整備済製品がおすすめです。アップル公式の整備基準や保証が付いているため、安心して購入できます。 - 価格を重視し、多少のリスクを許容できる場合
Amazon 整備済み品も選択肢になります。ただし、出品者の評価や製品の状態をよく確認することが重要です。確認するには、商品ページに出品者名と評価、コンディションなどが記載されているので、そちらを良く確認しましょう。特に、評価は要チェックです。
Apple 認定整備済製品を購入するコツ
Apple 認定整備済製品は、新品同様の品質を持ちながら最大 15% オフで購入できるため、非常に人気があります。しかし、在庫が限られているため、希望する製品を確実に手に入れるにはいくつかのコツがあります。
欲しい製品のスペックを事前に決めておく
Apple認定整備済製品は、販売されるスペックが固定されているため、メモリやストレージの変更はできません。購入前に自分が必要とするスペックを明確にしておくことで、迷わず購入できます。
また、最新モデルは整備済製品として出回るまで時間がかかるため、1~2世代前のモデルを視野に入れると選択肢が広がります。
定期的にApple公式サイトをチェックする
Apple認定整備済製品は返品や修理品を再整備して販売するため、在庫の更新タイミングが決まっていません。そのため、公式サイトを定期的にチェックすることが大切です。
なお、在庫が更新されるのは、アップルが在庫を補充するタイミングである平日の午前中(特に日本時間の10時前後)が多いです。目当てのモデルがある場合は、この時間を中心にチェックすると効率が良いです。
SNS やブログなどをチェックする
アップルの公式サイトに在庫通知機能があればいいのですが、残念ながらありません。そのため、日々チェックしなければならないわけですが、それも少し面倒な話です。そこで、SNS やブログをチェックするのがおすすめです。
例えば、下のブログは毎日在庫状況を更新しているので、現在の状況を気付きやすいです。
また、X(旧 Twitter)などで「整備済製品」や「整備品」などで検索すると、該当するポストがヒットします。このようにアンテナを張っておくと、目当てのモデルが購入しやすくなります。
購入はスピーディーに行う
Apple認定整備済製品は非常に人気が高いため、在庫が追加されてもすぐに売り切れることが多いです。在庫は早い者勝ちですので、決断は迅速に行いましょう。
なお、いざ購入というときに、サインインに手間取って買いそびれてしまうケースも少なからず存在します。購入手続きをスムーズに進めるため、Apple アカウントで事前にログインしておき、支払い情報や配送先を登録しておくのがおすすめです。
まとめ:整備済み品はお得にアップル製品が買える
最近は円安の影響もありますし、アップル製品は非常に高価な感じを受けます。それであれば、できるだけお得に買いたくなるのは人として当然ですね。整備済み品はそんな思いを受け止めてくれる貴重なサービスです。とにかくコストにこだわるなら Amazon の整備品は有力な選択肢になりますし、できるだけ品質を求めるならアップルの整備品は最適です。
いずれもアップル製品をお得に購入できる手段ですので、違いを知って賢く使っていきましょう。
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