セキュリティに関する問題はどうにかしなければならないが、人でも予算も足りない。と悩みを抱えている企業や組織は少なくないと思います。そこでぜひチェックしてみてほしいのがGenetec社の統合セキュリティシステム。多くの企業が抱える悩みを解決してくれるかもしれません。
セキュリティシステムの導入が難しい
仕事柄、企業に伺ってお話を聞く機会がありますが、その際に時間を取られるのが入退室。昔はざっくばらんに出入りできる会社は少なくありませんでしたが、ここ最近はめっきりセキュリティが厳しくなったなという印象です。しかし、社内には機密なども多数ありますから、仕方がないですよね。
それでふと思ったのです。セキュリティを導入したくても、
「どのように導入したらいいかわからない」「運用保守できる人がいない」
と考える企業が多いのではないかと。
お金も人手も制限される企業にとっては頭の痛い話題だと思います。しかし今の時代、セキュリティは万全にしなければならない。これは本当に難しい問題。そんなことを考えて色々と調べていたところ、かなり便利そうなサービスがありました。
それがGenetec社の「統合セキュリティシステム」というものです。
Genetec社とは?
Genetec社は、カナダのモントリオールで設立された企業で、世界中でセキュリティ関連のソリューションを提供しています。業界内でも高い技術を有していると評価されており、提供するサービスには定評があります。
もちろん、Genetec社は日本でもサービスを提供しています。とはいえ、外資なのでちょっと心配に感じる方はいるかもしれません。しかし、日本語サイトも用意されており、サポートも日本語をサポートしているので大丈夫。安心して利用できそうです。
統合セキュリティシステムとは?
Genetecの提供するサービスで、最も特徴的なのが「統合セキュリティシステム」。
これは、ビデオ監視、アクセス制御、車両管理、LPR(自動ナンバープレート認識)など、さまざまなセキュリティ機能を統合し、一元的に管理できるというもの。日本だとセコムとかALSOKのようなイメージですね。
と、言葉で説明しても伝わりづらいかもしれません。であれば動画を見るのがオススメ。
次の公式サイトの動画はできることが非常にわかりやすくまとめられていますので必見です。
一元管理できるのが強み
セキュリティシステムは、増強していくたびに複数のシステムが入り組み、複雑になっていく傾向があります。例えば監視カメラは、設置場所が増えるたびに管理する手間が増えます。ここに、入退室管理システムを増設した場合、監視カメラとは別のシステムになることが多く、複数のシステムを管理・運用しなければなりません。
これでは保守・管理の手間も増えますし、コストも増大します。人手や予算が限られた企業にとっては非常に困った問題です。
このような問題を解決するのがGenetec社の「統合セキュリティシステム」。システムが統合化されているので「一元管理」が可能です。セキュリティシステムに必要なさまざまな機能、データ、アクティビティを1つのツールで管理できるので、効率的に運用できます。
汎用性が高い
Genetec社のセキュリティシステムは、オープンアーキテクチャで開発されています。オープンアーキテクチャ簡単に説明すると、「他の製品やシステムとの互換性や拡張性が高い設計」のことです。具体的には、他のメーカーやサプライヤーが提供するハードウェアやソフトウェアと容易に連携できるような仕組みになっています。
例えば、スマホやガラケーの充電器を例に考えてみましょう。オープンアーキテクチャでは、どのメーカーのスマートフォンでも共通の充電器が使えるようになっています。これに対して、クローズドアーキテクチャの製品は、その製品専用の充電器しか使えません。各社仕様が違ったガラケーの充電を思い浮かべてもらえばわかりやすいと思います。
このようにオープンアーキテクチャであるのはメリットが大きいです。具体的には次のようなメリットが考えられます。
- 互換性が高い:さまざまなメーカーのカメラやセンサー、入退室管理システムなどと容易に統合できる
- コスパがよい:特定のメーカーに縛られないため、競争力のある価格の製品を選ぶことができる
- 柔軟性が高い:新しい技術や製品が登場した場合でも、容易にシステムに組み込むことができる
- メンテナンスが容易:既存のシステムに新しい機能を追加したり、既存のコンポーネントを交換したりできる
クラウドベースでどこからでも監視が可能
Genetec社のシステムは、クラウドベースのアーキテクチャを利用しています。これにより、遠隔地からの監視やアクセスが可能です。会社だけではなく、自宅や出先など、場所を問わずにセキュリティ状況を確認し、必要な対応が行えます。
さらに、AI(人工知能)を活用したセキュリティ機能も搭載しており、より高度なセキュリティを実現しています。例えば、指定した期間の動画を精査して特定の車両が映った映像を見つけるといった調査や、映像に映っている人数をカウントするといった作業の自動化など、これまで手間のかかった作業を迅速化できます。
導入形態はSaaSとオンプレミスが選べる
システムの導入形態については、SaaSとオンプレミスのいずれかを選択できます。クラウド環境でのサービス提供に対して懸念を持っている企業にとっても、オンプレミスの形態であれば、アプライアンスの導入から運用までを一括してサポートすることが可能です。これにより、企業のニーズに合わせた柔軟な対応が実現します。
Genetec社が提供するサービス
セキュリティセンターのGenetecはさまざまなサービスを提供していますが、その中でも代表的なものを紹介していきましょう。
Security Center
Security Centerは、入退出管理、ビデオ監視、自動ナンバープレート識別、通信機能などを一元管理するプラットフォームです。それぞれの監視状況を単に表示するだけではなく、データを統合して一元的に監視を行います。要は1つのPCでまとめて管理できるというわけですね。これにより、セキュリティがより強化され、問題の未然防止、問題発生時の迅速な対応が可能です。
入退室管理(Synergis)
入退室管理は柔軟なシステムが特徴で、他社製の入退室管理デバイスでも利用が可能。すでにあるシステムが無駄になりません。また、セキュリティシステムとシームレスに統合されるので、高度なセキュリティを実現できます。
ビデオ監視システム(Ominicast)
フレキシブルな設計と効率的なストリーミングにより、録画の保存やネットワークへの負担を軽減できます。さらに、システムの拡張も簡単で、最新のカメラを使った分析を活用することで、さまざまな運用が可能になります。
自動ナンバープレート識別(AutoVu)
自動ナンバープレート識別システムは、注意が必要なクルマを発見すると警告を発します。例えば、駐車場で駐車違反をしているクルマを発見したら警告を発するといった感じです。これにより、効率的に業務を運用できると同時に、詳細な情報をリアルタイムに入手できます。
まとめ
導入しやすいGenetec社のシステムは、セキュリティの強化だけでなく、業務効率の向上やリスクの軽減にも貢献します。また、導入から運用までしっかりサポートしてくれるので、専門知識がなくても安心して利用することができます。
これは慢性的な人手不足に悩む企業にとっては、非常に有り難い話ですね。もちろん、すでにさまざまなシステムを導入している企業でも、Genetec社の統合セキュリティシステムを導入すれば、複雑化したシステムの利便性を大きく向上させられる可能性があります。
セキュリティに関する課題を抱える企業や組織は少なくありません。Genetec社の統合セキュリティシステムは頼れるパートナーとなること間違いないでしょう。安心・安全な環境を実現するために、Genetec社のソリューションを検討してみてはいかがでしょうか。
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