Windows 11最新アップデートでBlu-ray/DVD/テレビが見られない!影響範囲・原因・対策まとめ【KB5064081/KB5065426】

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「せっかく買ったBlu-rayが見られない!」「DVDプレイヤーが急に動かなくなった」──Windows 11を使っている人が増えています。NetflixやAmazon Prime Videoなどのストリーミングサービスは普通に見られるのに、なぜか物理メディアだけが再生できない。この原因は、実は2025年8月から9月にかけて配信されたWindows 11の最新アップデートにあります。

今回問題となっているのは「KB5064081」と「KB5065426」という2つのアップデート。これらが原因で、多くのBlu-ray・DVD再生アプリが軒並み動作不良を起こしている状況です。そこで、今回の不具合の詳細から対処法まで、わかりやすく解説していきます。

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問題の発生概要

今回の不具合は、かなり深刻な状況となっています。アップデート適用後、正規購入したBlu-rayやDVDディスクを挿入しても「著作権保護エラー」「DRMエラー」などが表示され、画面が真っ黒になってしまうケースが続出しています。

一方で、Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、YouTubeなどのストリーミングサービスについては、まったく影響を受けていません。問題は物理メディアの再生機能に限定されているため、「動画は見られるけど、ディスクだけがダメ」という奇妙な状況が生まれています。

この不具合で影響を受けているのは、主に次のケースです。

  • お気に入りの映画やアニメのBlu-ray・DVDコレクションを楽しんでいる方
  • 仕事でプレゼンテーション用のDVDを使用している方
  • 地デジやBSの録画番組を光学メディアに保存して視聴している方
  • PCでテレビ番組を視聴・録画している方

影響を受ける主なアプリ・機器

今回の不具合で影響を受けているアプリケーションは多岐にわたります。各メーカーも公式に問題を認めており、対応に追われている状況です。

主要な再生ソフトウェア

PowerDVD(CyberLink製)
Blu-ray・DVD再生ソフトとして非常に人気の高いPowerDVDも、今回の不具合の影響を大きく受けています。CyberLinkの公式サポートページでも、KB5064081またはKB5065426適用後に「エラーコード0102」「エラーコード0122」などが発生することが明記されています。
参考: CyberLink公式FAQ

WinDVD(Corel製)
多くのPCにプリインストールされているWinDVDについても、富士通をはじめとする各PCメーカーが公式に障害を発表しています。特に「WinDVD 10でBlu-ray DiscやDVDの再生ができない事象」として、具体的な症状が報告されています。

DigitalTVbox(富士通製)
富士通製PCに搭載されているテレビ視聴アプリ「DigitalTVbox」でも深刻な問題が発生しています。富士通の公式発表によると、利用時に1〜2分に1回、画面が5秒程度暗くなる現象が確認されているとのことです。

テレビ番組リンク(富士通製)
同じく富士通製の「テレビ番組リンク」についても、コンテンツの視聴ができない状況が報告されています。録画番組の再生や関連機能に支障が出ているようですね。
参考: 富士通公式サポート情報

Enjoy DVD・Enjoy Blu-ray(ソースネクスト製)
比較的安価で手に入る再生ソフトとして人気のEnjoyシリーズも例外ではありません。ソースネクストの公式FAQでも、同様の問題が発生していることが確認されています。
参考: ソースネクスト公式FAQ

周辺機器・チューナー関連

BDミレル・DVDミレル(アイ・オー・データ製)
スマートフォンでBlu-ray・DVDを楽しめる人気製品「ミレル」シリーズも影響を受けています。アイ・オー・データの公式サポートでは、「Windows 11の更新プログラム適用後、BDミレル・DVDミレルが正常に動作しない」と明記されています。
参考: アイ・オー・データ公式サポート

各社TVチューナー製品
地デジ・BS・CS放送をPCで視聴するためのUSBチューナーやボードタイプのチューナー製品についても、録画・再生機能に支障が出ているケースが報告されています。ロジテックをはじめとする各社が、公式サイトで注意喚起を行っている状況です。
参考: ロジテック公式情報

これだけ多くのメーカーが一斉に問題を報告している状況を見ると、今回の不具合がいかに広範囲に影響を与えているかがよくわかります。

技術的な原因

今回の不具合の原因は、Windows Vista時代から使われている「EVR(Enhanced Video Renderer)」という映像処理技術と、著作権保護システム「HDCP/DRM」の連携処理に問題が発生したことにあります。

少し技術的な話になりますが、Blu-rayやDVDなどの物理メディアには強力な著作権保護機能が搭載されています。これは「正規品かどうか」「改ざんされていないか」「適切な再生環境で視聴されているか」などを厳しくチェックする仕組みです。

今回のWindows Updateでは、セキュリティ強化を目的とした変更が行われました。しかし、その変更により「信頼チェーン」と呼ばれる認証の流れに問題が生じ、正規のディスクであっても「怪しいメディア」として判定されてしまうようになりました。

簡単に例えると、「身分証明書の確認システムが厳しくなりすぎて、本物の身分証でも『偽物かもしれない』と疑われて門前払いされてしまう」ような状況です。これでは、どんなに正規品のディスクを持っていても再生できません。

一方、Netflixなどのストリーミングサービスは、また別の認証システムを使っているため、今回の変更の影響を受けていません。だからこそ「ストリーミングは見られるけど、ディスクはダメ」という状況が生まれているわけです。

公式な対応・進捗状況

Microsoftは9月中旬になって、ようやく今回の問題を公式に認めました。ただし、「一部のアプリケーションで発生している問題」という控えめな表現に留まっており、実際の影響の大きさを考えると、やや過小評価されている印象は否めません。

現在の修正状況

9月17日時点で、Microsoftは「KB5065789」という修正パッチをWindows Insider Program(Release Preview)向けに限定配信しました。しかし、これは一般ユーザー向けの正式な修正版ではなく、あくまでもテスト版の位置づけです。

一般ユーザー向けの正式な修正パッチがいつ配信されるかは、現時点では明確なスケジュールが示されていません。「準備ができ次第、速やかに配信する」という方針は示されているものの、具体的な日程は未定の状況が続いています。

各社の対応

前述したように、PowerDVDのCyberLink、WinDVDを扱う富士通、ソースネクスト、アイ・オー・データなど、主要なソフトウェア・ハードウェアメーカーは公式サイトで問題を認めており、Microsoft側の修正を待っている状態です。

各社とも「Microsoftの修正パッチが配信され次第、改善される見込み」としていますが、それまでは一時的な回避策に頼らざるを得ない状況となっています。

一時的な回避策・対応方法

正式な修正パッチが配信されるまでの間、原因となっているアップデート「KB5064081」または「KB5065426」をアンインストールすれば、一時的に問題を回避できます。

手順

  1. 「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開く
  2. 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
  3. 「KB5064081」または「KB5065426」を見つけて「アンインストール」を実行
  4. 再起動後、Blu-ray・DVDの再生を確認

アンインストールの詳しい方法は以下の記事でも解説していますので、併せてご覧ください。

ただし、これらの対策はあくまでも一時的な措置であり、根本的な解決にはならない点に注意してください。また、更新プログラムのアンインストールは次のようなリスクがある点は注意が必要です。

  • 根本的な解決ではないため、Microsoftの正式な修正パッチ配信後は速やかに適用することが重要
  • アップデートのアンインストールにより、セキュリティ面で一時的にリスクが高まる可能性がある
  • 他の重要な修正や機能追加も一緒に取り消されてしまう場合がある

使用している再生ソフトやハードウェアのメーカーが独自の回避策を提案している場合があります。各メーカーとも随時情報を更新していますので、定期的に確認するのがおすすめです。

  • 富士通ユーザー: 富士通サポートサイトの「WinDVD関連の既知の問題」を確認
  • CyberLinkユーザー: PowerDVD公式FAQの最新情報をチェック
  • アイ・オー・データユーザー: 公式サポートページのQAを参照

まとめ:DVDなどを楽しむ場合は一時的な回避策しかない

今回のWindows 11アップデート(KB5064081・KB5065426)によるBlu-ray・DVD再生障害について解説してきました。原因は明確でありながら、PowerDVDやWinDVDなど多くの再生ソフトに広範囲な影響を与える深刻な問題となっています。

幸い、問題のあるアップデートをアンインストールすることで多くの場合は改善されます。Microsoftの正式な修正パッチ配信時期は未定ですが、当面は各メーカーの公式情報を定期的にチェックしながら、一時的な回避策で対処するのが最も確実な方法でしょう。

それにしても、最近のWindows Updateはトラブルが多すぎですね。いくらレガシーな技術とはいえ、利用者が多いものを簡単に切り捨てるようなアップデートはいかがなものかと思います。恐らくMicrosoftのチェック体制に問題があるのでしょう。このようなことがあると、Windows Updateは慎重にならざるを得ません。本当にどうにかしてほしい。それがユーザーとしての本音です。

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しげさん
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