2025年12月21日朝から、NTTドコモ経由で契約したYouTube Premiumが一部ユーザーで利用できない障害が発生。広告なし視聴やバックグラウンド再生などのPremium特典が突然無効化され、SNSや掲示板では「課金しているのに広告が表示される」といった不満の声が相次いでいます。
そこで、「いつ・誰に・何が起きているのか」「どこまで判明しているのか」「ユーザーはどう動くべきか」を整理してお伝えします。
いつ・どこで・何が起きたのか
障害の発生状況
今回の障害は、2025年12月21日早朝(6時20分頃)から発生しました。影響を受けているのは「NTTドコモ経由(主に爆アゲセレクション)でYouTube Premiumを契約しているユーザーの一部」です。
重要なのは、YouTube全体がダウンしているわけでも、すべてのYouTube Premium契約者が影響を受けているわけでもないということ。あくまでドコモ経由の契約に限定された障害という点です。
現在の復旧状況
ドコモは12月22日(月)午後6時30分から順次復旧作業を開始しています。ただし、12月23日時点でも「完全復旧」の公式発表はまだ出ていません。
一部のユーザーからは「Premium機能が復活した」という報告も上がっている一方で、「まだ直っていない」という声も残っているのが現状です。つまり、アカウント単位で段階的に復旧が進められている状態と考えられます。
公式発表と報道から分かること
ドコモの公式見解
NTTドコモは公式サイトで次のように発表しています。
- 一部のお客さまでドコモから契約したYouTube Premiumが利用できない事象が発生
- 原因および復旧見込みは確認中
- 12月22日18時30分からアカウント単位で復旧作業を実施
原因についての具体的な説明はありません。認証系の問題なのか、課金連携システムの不具合なのか、技術的な詳細は明らかにされていないのが実情です。
メディアの報道
ITニュースサイトでは「ドコモで契約したYouTube Premiumが利用できない障害が発生」「復旧見込みは未定」と報じられました。技術系ブログの中には、運営者自身のアカウントで22~23日未明に復旧したという実例報告も出ています。
現時点で「わからない」こと
公式発表では次の点が不明のままです。
- 具体的な障害の原因(どのシステムのどの部分で問題が発生したのか)
- 影響を受けたユーザー数や全体に占める割合
- 完全復旧の見込み時期
こうした情報が公開されないまま復旧作業が進められているため、ユーザー側は不安を感じやすい状況になっています。
ユーザー側で起きている症状
影響を受けているユーザーから報告されている主な症状は次の通りです。
YouTube側での症状
- 動画再生前に広告が表示される
- バックグラウンド再生ができない
- オフライン保存(ダウンロード)機能が使えない
- Premiumバッジが消えている
ドコモ側との齟齬
- My docomoでは「契約中」と表示されている
- ドコモからは正常に月額料金が請求されている
- それなのにYouTube側では一般アカウント扱いになっている
つまり、「お金は払っているのにサービスが受けられない」という状態なんですね。
障害の位置づけと考えられる原因
どんな種類の障害なのか
今回の障害は、通信網そのものがダウンしているわけではありません。おそらく「ドコモ側のYouTube Premium契約情報が、YouTube側に正しく反映されない/Premium権限が付与されない」という種類の障害だと考えられます。
これは推測の域を出ませんが、キャリア経由のサブスク契約特有の問題と言えるでしょう。ドコモとGoogleの間の連携システムで何らかの不具合が発生した可能性が高そうです。
影響範囲の特徴
重要なのは、ドコモ契約者全員が影響を受けているわけではないということ。「ドコモ経由でYouTube Premiumを契約しているユーザー」の中の一部で発生しています。
誰が影響を受けるのか事前に予測できないタイプの障害なので、ユーザー視点では「自分も当たるかもしれない」と受け止めざるを得ない状況です。
今ユーザーができる確認と対処法
自分が影響を受けているか確認する
まず、自分のアカウントが障害の影響を受けているか確認しましょう。
YouTube側での確認項目
- 動画再生時に広告が表示されるか
- アカウントアイコンにPremiumバッジがあるか
- バックグラウンド再生が機能するか
- オフライン保存(ダウンロード)ができるか
ドコモ側での確認項目
- My docomoでYouTube Premiumの契約状態を確認
- 請求情報でYouTube Premiumの料金が含まれているか確認
現実的な対応方法
障害が継続している場合、基本的には公式の復旧案内を待つのが最善です。順次復旧作業が進められているので、焦って解約などの手続きをする必要はありません。
返金・補償について
過去のドコモのeSIM障害では、後日補償や返金スキームが案内されました。今回も同様の対応がある可能性があります。
そのため、次の準備をしておくのがおすすめです。
- 請求明細を保存しておく
- 障害が発生していた期間をメモしておく
- 問い合わせした際のやり取りを記録しておく
公式から返金・補償の告知が出た場合、基本的には自動返金される可能性が高いですが、念のため明細を確認して反映されているか自分でチェックすることが大切です。なお、現時点で返金や補償の正式な案内は出ていません。ドコモ側が返金しない可能性もあるので、その際に問い合わせするためにもこれらを準備しておいた方がいいでしょう。
まとめ
今回の障害は「ドコモ経由でYouTube Premiumを契約しているユーザーの一部」という限定的な範囲で発生しています。YouTube全体やドコモのサービス全体に問題があるわけではありません。
順次復旧作業が進められているため、まずは公式の案内を待ちましょう。焦って解約したり、別の契約に切り替えたりする前に、状況を見守ることをおすすめします。
ここからは個人的な所感になりますが、最近のドコモはトラブルが多すぎな印象ですね。一昔前なら「ドコモは高いけど安心」というイメージがありましたが、最近はその品質が著しく劣化しているような気がしてなりません。
その上、お役所対応なところもあり、返金や詳細な説明を十分に行わなさそう(悪い言葉で使えば「しらばっくれる」)で非常に怖いです。ユーザーとしては、請求明細の保存や障害期間のメモなど、補償に備えた準備をしながら、冷静に対応していきましょう。

