【Windows 11】2026年2月の累積更新 KB5077181 ― 新機能・不具合修正内容とインストール時の注意点

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2026年2月11日(日本時間)、Microsoftは Windows 11 の月例セキュリティ更新プログラム「KB5077181」を配信しました。

そこで、KB5077181 の内容を事実ベースで整理してお伝えします。対象バージョン、OSビルド番号、追加される新機能、修正される不具合、そして現時点での不具合情報をまとめています。

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KB5077181 の基本情報

KB5077181 は、2026年2月10日(米国時間)、日本時間では2月11日に配信が開始されました。

対象となるのは、Windows 11 バージョン 25H2 および 24H2 の全エディションです。この更新プログラムを適用すると、OSビルド番号は次のように変更されます。

  • 25H2: Build 26200.7840
  • 24H2: Build 26100.7840

今回の更新は、1月末に配信されたプレビュー更新(KB5074105)の内容に、セキュリティ修正を加えた累積更新プログラムとなっています。セキュリティ更新を含んでいるため、長期的には適用が前提となるアップデートです。

また、今回の更新には「サービススタック更新(SSU)」も含まれており、複数の MSU ファイルで構成されているのが特徴ですね。

KB5077181 で追加される主な新機能

今回の更新では、いくつかの新機能や機能改善が実施されます。ただし、Microsoftの「段階的な機能展開(Controlled Feature Rollout)」により、インストール直後に反映されるものと、時間差で有効になる機能があることに注意が必要です。

Android スマホとの連携強化

「Cross-Device Resume(クロスデバイス再開)」機能が大幅に拡張されました。以前から提供されていた機能ですが、対応アプリとデバイスが増えています。

この機能を使うと、Android スマホで行っていた作業を PC 側でそのまま引き継ぐことができます。具体的には、Spotify での音楽再生、Microsoft 365 アプリ(Word、PowerPoint、Excel)での文書編集、Samsung や Vivo ブラウザでのウェブ閲覧などが継続可能になりました。

対応スマホは、HONOR、OPPO、Samsung、vivo、Xiaomi などです。Microsoft Copilot アプリでオンライン ファイルを開いていた場合も、PC 側で引き継げるようになっています。

Windows MIDI Services の強化

Windows MIDI Service に関する複数の機能強化が実施されます。

従来の MIDI 1.0 に加えて、より高機能な MIDI 2.0 もサポートされました。これにより、WinMM と WinRT の両方の MIDI 1.0 アプリとの互換性が向上し、必要に応じて変換も行われるため、古いアプリもそのまま動作します。

また、複数のアプリで同じ MIDI デバイスを同時に使用できる「Shared MIDI ports」機能も追加されました。これまでは1つのアプリが MIDI デバイスをロックしてしまっていましたが、この問題が解消されます。音楽制作を行う人には朗報ですね。

Smart App Control の仕様変更

Smart App Control は、未承認のアプリの実行をブロックするセキュリティ機能ですが、従来は一度設定を変更するとOS を再インストールしなければ元に戻せませんでした。しかし、KB5077181 では、OS 再インストールなしでオン/オフを切り替えられるようになります。

具体的は、Windows セキュリティアプリの「アプリとブラウザー コントロール」→「Smart App Control」で設定を変更できます。ただし、この機能は段階的に展開されるため、すぐには利用できない可能性があります。

AI コンポーネントの更新

Windows 11 の内部で使用される AI コンポーネントが更新されました。次の4つが バージョン 1.2601.1268.0 に更新されています。

  • Image Search(画像検索)
  • Content Extraction(コンテンツ抽出)
  • Semantic Analysis(セマンティック分析)
  • Settings Model(設定モデル)

なお、これらの AI コンポーネントは主に Copilot+ PC 向けのもので、通常の PC にはインストールされません。また、「OSの裏側」で働くエンジン部分のアップデートなので、今日から何かが劇的に変わるというよりは、今後のAI体験に向けた土台作りといった趣ですね。

KB5077181 で修正される主な不具合

今回の更新では、これまでに報告されていた複数の不具合が修正されます。

ゲーミング関連

フルスクリーン ゲーム体験を利用できるデバイスの適格性判定に関する問題が修正されました。これにより、対応デバイスで正しくフルスクリーン ゲーム機能が有効になります。

ネットワーク関連

1月末のプレビュー更新(KB5074105)をインストールした後、特定の WPA3-Personal Wi-Fi ネットワークに接続できなくなる問題がありました。この不具合が今回修正されます。

ロック画面・サインイン関連

KB5064081 以降のアップデートをインストールすると、ロック画面からパスワード アイコンが消えてしまい、サインインが困難になるケースがありました。この認証に関する問題が解消されます。

グラフィックス・GPU 関連

特定の GPU 構成において、dxgmms2.sys が原因でブルースクリーン(KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE エラー)が発生する問題が修正されました。システムのクラッシュを防ぐ重要な修正ですね。

アクセシビリティ関連

ISO ファイルから Windows をインストールする際、ナレーター機能が起動しない不具合がありました。今回の更新で、視覚に障がいのある方もインストール時にナレーターを利用できるようになります。

起動・ブート関連

複数の起動に関する問題が修正されています。

Windows Boot Manager のデバッグコンポーネントが原因で起動時にフリーズする問題や、iSCSI ブート環境で「Inaccessible Boot Device」エラーが発生し起動できなくなる問題が解消されました。

また、開発者向けの C Runtime ライブラリのコンプライアンス問題も修正されています。

その他の修正

スタートメニューのモバイルデバイス サイドパネルで「このペインを隠す」オプションが Phone Link パネルを正しく非表示にしない問題も修正されました。

Secure Boot 証明書の更新

今回の更新では、新しい Secure Boot 証明書の段階的な展開も開始されます。これは、2026年6月に現在の証明書が期限切れになることへの対策です。

デバイスの対応状況に関する詳細なデータを収集し、十分な成功シグナルが確認されたデバイスにのみ新しい証明書が配信されるため、安全性の高い展開が行われます。

2026年2月11日時点で判明している不具合状況

Microsoft の公式サポートページを確認したところ、KB5077181 について「現在既知の問題はない」との記載になっています。

ただし、アップデートの配信開始直後のため、今後ユーザー環境で何らかの不具合が見つかる可能性は否定できません。海外のフォーラムやメディアでも、現時点では大きな問題報告は上がっていないようですが、これは「問題が存在しない」ことを保証するものではなく、単に「まだ判明していない」だけかもしれません。

現時点では、広範囲に再現する致命的なバグは報告されていませんが、個別の環境では何らかのトラブルが発生する可能性があります(いつものことです)。ですので、不具合が出てくることは念頭に置いておいた方がいいでしょう。

今回も「少し様子見してからのインストール」をおすすめしたい理由

ここまで事実ベースで KB5077181 の内容を見てきましたが、最後に「今すぐインストールするべきか」について。

セキュリティ更新の重要性

まず前提として、KB5077181 はセキュリティ更新を含む重要なアップデートです。今回の2月の Patch Tuesday では、Microsoft 製品全体で58件の脆弱性が修正されており、そのうち6件は実際に悪用が確認されているゼロデイ脆弱性です。そのため、最終的には適用しておくことが望ましいアップデートであることは間違いありません。

先月の前例が示す慎重さの必要性

一方で、先月2026年1月の月例更新では、配信直後は「目立った問題なし」と見られていたにもかかわらず、その後になってから深刻な不具合が複数見つかりました。

実際、1月13日に KB5074109 が配信された後、サインイン不能やシステムのフリーズといった問題が報告。これらの問題に対応するため、Microsoftは緊急の Out-of-Band 更新を2回も配信せざるを得ませんでした(1月17日に KB5077744、1月24日に KB5078127)。

つまり、「配信直後に既知の問題がない」という状態であっても、数日〜1週間後に問題が見つかる可能性は十分にあるということです。

推奨したい進め方

このため、今回の KB5077181 についても、次のような慎重な対応をおすすめします。

サブ機・検証機を持っている方の場合

先にサブ機に KB5077181 を適用し、数日間挙動を確認してからメイン機にインストールする運用を推奨します。普段使わないノートPCやサブのデスクトップがあれば、そちらで先行して試してみるのが安全ですね。

1台しかない家庭用PCをお使いの方の場合

セキュリティの観点から長期間放置するのは避けたいところですが、1〜2日程度様子を見て、深刻な問題報告が少ないことを確認してからインストールするという慎重な進め方も選択肢になります。

特に、仕事で使用している PC や、トラブルが発生すると困る環境では、週末前や連休前にインストールし、万が一問題が起きても対処する時間的余裕がある状態で実施するのが良いでしょう。

まとめ

先月の前例もあるため、「すぐにインストールしないと危険」というよりは、「数日様子を見たうえで、バックアップを取ってから適用する」ほうが、全体として安全だと考えています。

セキュリティ更新は重要ですが、急いでインストールして業務や日常使用に支障が出るリスクと、数日待つことで生じるセキュリティリスクを天秤にかけた場合、多くのユーザーにとっては後者のリスクの方が低いのではないでしょうか。

なお、更新プログラムを長期間まったく適用しないままでいると、セキュリティリスクは徐々に積み上がっていきます。KB5077181 についても、「しばらく放置する」のではなく、「短期間様子見したうえで計画的に適用する」ことがおすすめです。

もちろん、最終的な判断はご自身の環境や用途に応じて行っていただければと思います。この記事が、その判断の一助になれば幸いです。

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しげさん
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