手頃な価格帯で人気の「iPhone SE」シリーズに、新モデル「iPhone SE 4」が登場するとの噂が広まっています。実際、海外のリークサイトでは情報が色々と出始めているので、登場は近いものと思われますね。そこで、その最新情報を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
デザインは iPhone 14 をベースに刷新
iPhone SE シリーズは、アップルの iPhone の中でも比較的低価格で購入できるモデル。最近の iPhone は非常に高価ですので、コストパフォーマンスに優れた選択肢として人気があります。その最新モデル iPhone SE 4 は、まもなく発表との噂です。
今回大きく変わりそうなのがデザイン。これまでの iPhone SE は、iPhone 8 のボディをベースにした古いデザインを踏襲していました。しかし、iPhone SE 4 では大幅なデザインが変更され、iPhone 14 をベースにしたものになると予想されています。これにより、ホームボタンが廃止され、画面の縁(ベゼル)が細くなることで、ディスプレイがより広くなると思われます。
ついにホームボタンが廃止されるというのも、時代の流れを感じますね。ホームボタンでの操作に慣れていた場合、操作方法が若干変わるので、その点だけは留意が必要です。
ディスプレイは OLED を採用
iPhone SE 4 では OLED(有機 EL)ディスプレイを採用すると噂されています。これまでの iPhone SE で採用されていた LCD(液晶)ディスプレイと比較して発色が良く、特に黒の表現が美しいので、メリハリのある映像を楽しめるのが特徴です。映画や動画を視聴する場面で特に威力を発揮します。また OLED は、バッテリー効率もいいので、バッテリーにも優しくなります。
なお、iPhone 15 以降で採用されたダイナミックアイランドですが、iPhone SE 4 に搭載されるかどうかは微妙な感じです。一時期、搭載されるという噂が出ましたが、最近は非搭載でノッチになるという噂の方が強いので、あまり期待しない方がいいかもしれません。
iPhone の上部にある黒い楕円型で表示されている部分のこと。ダイナミックアイランドには、アプリのバックグラウンド再生や電話の着信など、使っている状況に合わせて自動的に情報が表示される。これにより、複数のアプリを同時に使っていてもスムーズに操作を切り替えられる。
カメラは 4,800 万画素の高解像度で性能が大幅アップ
iPhone SE 4 の背面カメラは、これまでの SE と同様に 1台のままと見られています。しかし性能は大幅に向上し、4,800 万画素になるとの予想です。これはおそらく、現在の iPad mini(A17 Pro)と同じレベルのものが搭載されるのではないかと思いますね。もし同等のものであれば、ナイトモードが搭載されるので、暗い場所でも鮮明な写真が撮れるようになります。
前面カメラは、1,200 万画素のカメラを搭載するとの噂なので、自撮りやビデオ通話でクリアな映像が期待できます。こちらも現在の iPad mini(A17 Pro)と同じレベルのものが搭載されるのではないでしょうか。
A16 チップ搭載で Apple Intelligence 対応
iPhone SE 4 の搭載チップは、最新の iPhone 16 と同じ A18 Bionic になると予想されています。これは、アップルの生成 AI「Apple Intelligence」に対応するには必須なので、ほぼ確定ではないかと思います。また、「Apple Intelligence」の動作にはメモリが 8GB が必須なので、SE4 のメモリも 8GB になるのが濃厚。
だとすれば、廉価版とは思えないほどコスパの良いモデルになると言えそうです。ちなみに、Apple Intelligence が日本で本格的に使えるようになるのは 4 月の予定。ですので、SE 4 が登場するタイミングは非常にバッチリです。Apple Intelligence については、下の記事でまとめていますので併せてご覧ください。
なお、iPhone SE 4 にはカメラコントロールは搭載されないと思われます。よって、Apple Intelligence の機能の一つ「Visual Intelligence」は利用できないものと思われます。
Visual Intelligence は、撮影したものを AI ですぐに調べられる機能。例えば、お店を撮影すると、そのお店の情報を即座に調べられる。Visual Intelligence は、カメラコントロールが搭載された iPhone 16 シリーズでのみ利用可能。
バッテリーは大幅増加
iPhone SE 4 の試作機では、iPhone 14 と同じ A2863 バッテリーが使用されていました。この A2863 バッテリーの容量は 3,279mAh で、iPhone SE 第 3 世代のバッテリー(2018mAh) よりも 1,250mAh 増えています。これにより、iPhone SE の前モデルと比較してバッテリー寿命が大幅に延びる可能性があります。
その他の変更や噂
その他の変更されそうな点や噂は次のとおり。
- 認証は Face ID に変更
ホームボタンが廃止されるため、認証方法が Touch ID(指紋認証)から Face ID(顔認証)へ変更されます。顔認証に不安を感じる人も多いかと思いますが、精度は年々向上しており、マスク着用時も高い確率でロック解除できます。ただ、サングラスをしていたり、コンディションが悪かったりすると解除できないときもありますね。 - 充電ポートは Lightning から USB-C に変更
充電ポートは汎用性の高い USB-C ポートへ変更されそうです。ただし、転送速度は USB2.0 準拠となりそうです。 - アクションボタン搭載の噂
音量ボタンの上部にあったマナーモードへ切り替えるためのスイッチ(着信/サイレントスイッチ)が廃止され、iPhone 15 以降に搭載されたアクションボタンが搭載されるという噂もあります。アクションスイッチが搭載されると、ユーザーの設定した機能をすぐに起動できるようになって便利です。ただ、これまでのスイッチはマナーモードへ直感的に変更できていたので、多機能かすることによって迷う人は出てくるかもしれません(使い方さえ覚えてしまえば大したことはありませんが)。 - アップルが開発したモデムを搭載
これはユーザーに直接メリットがあるかどうかわかりませんが、通信に使用するパーツ(モデム)がアップル開発のものに変更されそうです。この新しいモデムはアップルのチップセットと緊密に統合されており、省電力性能が向上しているとの噂です。ただ、新しいものは何かしらの不具合が潜んでいる可能性が高いので、そこは心配な点ですね。 - 名前が「iPhone 16E」になる?
一部では「iPhone SE」という名称が廃止され、「iPhone 16E」として発売される可能性も指摘されていますが、これは確定情報ではありません。個人的に、16E はダサく感じます。
気になる価格と発売時期は?
現時点では、iPhone SE 4 の正式な発売日は明らかになっていませんが、早ければ 2025 年 2 月 の 3 週目に発表する可能性があり、2025 年 3 月に発売されそうです。発表が早まれば、2 月下旬の発売があるかもしれません。
気になる価格は、最大 500 ドルという噂が濃厚です。ですので、499 ドルのモデルからスタートになりそうですね。日本での販売価格は、1 ドル 150 円で換算すると 7 万 5,000 円ぐらいです。他の iPhone が高いから錯覚してしまいますが、今までの SE と比較するとちょっとお高めですね。
ただ、最新の iPhone 16 と同じチップやメモリを搭載し、Apple Intelligence が使えることを考えると、相応の価格帯のような感じもします。
まとめ:性能を考えるとコスパはかなり良さそうなモデル
ここまで iPhone SE 4 の情報をまとめてきました。今回の SE は大幅に刷新され、最新の機能にも対応するので、コスパの良いモデルと言えそうです。高度な使い方(例えば映画の撮影に使うなど)をしないのであれば、十分過ぎるぐらいの性能を持っていると思います。
噂では本当にまもなく発表されそうですので、楽しみに待つとしましょう。
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