Windows 11、ついにタスクバーの移動が復活へ|2026年夏アップデートの最新情報と「5年越し」で方針転換した理由

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Windows 11が登場してから約5年、ユーザーから最も強く要望されていたのが「タスクバーの位置変更」。これが今年の夏にできるようになりそうです。

Windows Centralが独占報道した情報によると、Microsoftは2026年夏のアップデートでタスクバーの移動機能を復活させる計画を進めているとのこと。Windows 95以来、当たり前のように使えていた機能がなぜ一度消え、そして今になって復活するのか。今回は、その背景と意味をまとめてみたいと思います。

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何が変わるのか:2026年夏「タスクバー移動」復活の概要

Windows Centralの報道によれば、2026年夏頃のアップデートでタスクバーを画面の上下左右に自由に配置できるようになるとのこと。それのみならず、サイズ変更にも対応する予定です。

つまり、Windows 95時代から当たり前だった「タスクバーが動かせる」ことが、約5年を経て戻ってくるわけですね。

Feedback Hubでは、このタスクバー移動機能が最も人気のリクエストのひとつとして、長期間トップクラスに居座り続けていました。それほど多くのユーザーが待ち望んでいた機能だったということです。

なぜ一度「奪われた」のか:Windows 11がタスクバーを固定した理由

そもそもなぜWindows 11ではタスクバーが下部に固定されてしまったのか?

Windows 11のタスクバーは、実は完全にゼロから再設計されています。Windows 10のコードベースを引き継いだわけではなく、新しいアーキテクチャで一から作り直されました。

この再設計の過程で、Microsoftは「タスクバーは画面下部にある」という前提で開発を進めたのです。その理由として、Microsoft側から次のような説明がなされていました。

まず、技術的なコストの問題。タスクバーを上下左右に対応させるには、スタートメニューや通知領域、Snap機能など、タスクバーに依存する多くのコンポーネントも同時に対応させる必要があります。これは相当な開発リソースを要する作業でした。

そしてもう一つが、テレメトリデータに基づく判断。Microsoftが収集した利用統計データでは、タスクバーの位置を変更して使っているユーザーは全体のごく少数と説明されています。この数字を根拠に、「優先度は高くない」と判断されたわけです。

こうした「MSのロジック」で一度切り捨てられた機能でしたが、パワーユーザーや長年Windowsを使い込んできたユーザーからの反発は想像以上に大きなものでした。Redditなどのコミュニティでは、Windows 11リリース直後からこの仕様変更に対する怒りや嘆きの声が溢れていたのです。

5年間の鬱憤:Feedback Hub最上位の要望と、積み上がった不満

タスクバー移動機能の要望は、単なる一機能の復活要求以上の意味を持つようになっていきました。

Feedback HubやRedditでは、「タスクバー移動復活」が最も票を集める要望のひとつとして、不動の1位を保ち続けてきました。それでも、2022年から2025年にかけて、Microsoftは「他に優先度の高い開発がある」として、この要望に応えることはありませんでした。

この時期、ユーザーからはタスクバー移動以外にもさまざまな不満が噴出していました。

  • Copilotや各種AI機能の「押し付け」感:望んでいないAI機能が次々と追加される
  • パフォーマンスやUIの迷走:動作が重い、UIに一貫性がないといった指摘
  • Recallなどプライバシー関連の炎上:スクリーンショット記録機能への批判

こうした状況の中で、「タスクバー移動」という要望は、単体の機能以上の象徴的な意味を帯びるようになりました。つまり、多くのユーザーにとって、タスクバー問題は「ユーザーの声が届いていない象徴」のように映るようになっていきました。

「Microsoftは本当にユーザーの声を聞いているのか?」という不信感が、タスクバー問題を通じて可視化されていったとも言えます。

なぜ今なのか:Microsoftが方針転換した背景

それでは、なぜMicrosoftは今になって方針を転換したのか?

2026年に入ってから、Microsoftの内部で大きな方向転換が起きているようです。複数のレポートが伝えるところによると、Microsoft自身が「Windows 11は軌道を外れた」と形容し、AI過多の戦略を見直し始めたと報じられています。

具体的には、次のような動きが報じられています。

  • Copilot統合の縮小
  • 新規Copilotボタン追加の一時停止
  • Recallの再設計検討

Windows Centralの著名記者Zac Bowden氏らは、「今年のWindows 11のテーマは”評判回復”」だと伝えています。つまり、失った信頼を取り戻すことが最優先課題になったわけですね。

その文脈の中で、タスクバー移動機能は特別な位置づけを得ました。

  • ユーザーから最も強く求められている機能
  • 長年無視してきた象徴的な不満

この2つの条件を満たすタスクバー移動が、評判回復戦略の中で、象徴的な施策のひとつとして高優先度のプロジェクトに格上げされたと考えられます。

言い換えれば、技術的な判断というよりも、ユーザーとの関係修復という戦略的判断が今回の方針転換を後押ししたということです。

技術的ハードルと「完全復活」までの課題

とはいえ、タスクバー移動の実装には技術的なハードルも存在します。

前述したように、Windows 11のタスクバーは下部固定を前提に設計されています。スタートメニュー、通知領域、Snap機能、Copilotなど、タスクバーに依存する多くの機能が「タスクバーは下にある」という前提で作られているのです。

これを上下左右に動かせるようにするには、次のような課題をクリアする必要があります。

  • 高DPI環境での表示調整
  • マルチモニター環境での動作保証
  • レガシーアプリケーションとの互換性維持
  • 各依存コンポーネントの作り直し

Windows Centralは「Microsoftが追加リソースを投入しつつ、2026年夏までの実装を目指している」と報じていますが、同時に「初期リリースでは制約付きになる可能性」も示唆されています。

実は、Windows 11ではこれまでにも「一度削ってから後で戻した」機能がいくつかあります。タスクバーへのドラッグ&ドロップ機能や、タスクバーアイコンの非結合表示などがその例です。これらも最初から完璧な形で復活したわけではなく、段階的に改善されてきました。

タスクバー移動機能も、おそらく「まずは1.0版から」というアプローチになるでしょう。完全にWindows 10と同等の柔軟性を取り戻すには、さらなるアップデートが必要になるかもしれません。

となると、怖いのが「不具合」。タスクバー移動を実装したら新たなバグが…というのは今のMicrosoftでは十分考えられます(十中八九、不具合を出しそう)。ぜひそうならないためにも、中の人とAIには気合いを入れてもらいたいものですね(無理かもしれませんが)。

まとめ

まず押さえておくべき事実は、タスクバー移動は「新機能」ではなく「削られていた機能の復活」だということです。そして、Feedback Hubで5年間最上位の要望を放置した末に、ようやく動き出したということも忘れてはいけません。

この事実をどう評価するかは、人によって分かれるところでしょう。

前向きに捉えるなら、「ようやくMicrosoftがユーザーの声を聞き始めた」という転換点として評価できます。AI一辺倒の戦略を見直し、基本的な使い勝手の改善に目を向け始めたことは、確かに好ましい方向転換です。

厳しく見るなら、批判と炎上で追い込まれた結果、ようやく返しただけだ、という見方もあるでしょう。5年もの間、最も要望の多かった機能を無視し続けたという事実は消えません。

今回本当に変わるのはタスクバーの位置だけなのか、それとも「ユーザーの自由をどう扱うか」という根本的な思想なのか。その答えは、2026年夏以降のアップデートの中身を見ていく必要がありますね。

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