iPadユーザーなら一度は手にしたことがあるであろうApple Pencil。デジタルペンとしてはすでに完成度の高い製品ですが、そのApple Pencilに大きな変化が訪れるかもしれません。2025年8月時点で海外から流出している情報をまとめると、次期モデル「Apple Pencil 4」は従来の常識を覆すような進化を遂げる可能性が高そうです。
そこで、信頼性の高い海外リークサイトやAppleの特許情報から見える、Apple Pencil 4の新機能を解説していきます。
Apple Pencil 4で期待される新機能とは?
Apple Pencil 4のリーク情報を見る限り、かなりの進化を遂げそうな気配です。すべてが実現するとは限りませんが、現時点でリークされた情報をまとめていきたいと思います。
リアルの色をデジタルで再現
噂の中でも現実的かつ実用的と思われるのが、カラーピッカー機能です。Stuffなどの海外メディアが報じた特許情報では、ペン先で実際の物体の色をスキャンし、その色情報をデジタルデバイスに送信する機能が明記されています。
例えば、お気に入りの服の色や、美しい花の色を直接Apple Pencilで読み取り、そのままデジタルアートに活用できるようになるわけです。デザイナーやイラストレーターにとっては、まさに夢のような機能と言えるでしょう。
これまでカラーパレットから色を選ぶか、色コードを入力するしかなかった作業が、直感的で自然な動作に変わるかもしれません。
ハプティック機能とスクイーズの拡張
Apple Pencil Proにはハプティック(触覚)フィードバックが搭載されていますが、Apple Pencil 4ではさらに進化したハプティック機能が期待されています。また、MacRumorsによるiOSのコード解析では、新たな「スクイーズ(握る)」動作による操作方法が追加されるとされています。
これはAirPods Proのスティック操作に似た仕組みで、ペンを握る強さによって異なる機能を呼び出せるようになるというもの。現行のApple Pencil Proでもスクイーズ機能はありますが、より細かい圧力検知や多段階の操作が可能になりそうです。
さらに進化したハプティック機能とスクイーズにより、デジタルペンでありながら様々な筆記具の質感をより精密に再現できるようになるかもしれません。
カスタマイズ性も大幅向上
従来のApple Pencilはペン先の交換ができましたが、Apple Pencil 4ではマグネット式の着脱可能な多種類のペン先が採用される可能性があります。描画スタイルや用途に応じて、物理的なカスタマイズができるようになるというわけです。
さらに、従来の白いボディに加えて黒色モデルも追加されるとの噂もあり、デザイン面での選択肢も広がりそうです。
Apple Vision Proとの連携で新たな体験
9to5Macなどの報道によると、Apple Vision Proへの対応も予定されており、XR空間での3Dオブジェクト編集やドローイングが可能になるとされています。
空中に絵を描いたり、立体的なオブジェクトを直感的に操作したりといった、まさにSFのような体験が現実になるかもしれません。これまでのデジタルアートの概念を大きく変える可能性を秘めています。
探す機能への対応
実用面での進化として、Apple Pencil 4では「探す(Find My)」機能に対応し、紛失防止機能が強化される予定です。Apple Pencilはうっかり無くしがちなデバイスなので、実現するのであれば朗報です。
光学センサー搭載でiPhoneやApple Watchでも使える?(現状は特許出願や技術予測レベル)
まず、Apple Pencil 4で最も注目したい噂は、光学センサーの搭載です。MacRumorsをはじめとする海外メディアが報じた特許情報によると、新しいApple PencilはiPad以外のデバイスでも利用できるようになるとのこと。
具体的には、iPhone、MacBook、さらにはApple Watchでも使用可能になり、表面を問わずに入力を認識する技術が搭載される見込みです。これまでのApple Pencilは専用の電磁誘導技術を使ってiPadの画面でのみ動作していましたが、光学センサーがあれば机の上でも紙の上でも、どこでもデジタル入力ができてしまうようです。
3D空間でのカーソル操作やジェスチャー入力も検討されているとのことで、まさに「魔法のペン」と呼びたくなるような進化です。
ただし、「iPhoneやMac、Apple Watchでも使える」というのは、特許出願や技術予測レベルの話であり、まだ噂でしかありません。公式・信頼度高いリークでは「技術的ポテンシャルとして検討されている」ものの、実現は未確定です。
実際、この話は進化があまりにも急すぎて、俄かには信じられません。あくまでも「そんな話がある」と考えておき、そのうち使えるようになるかもしれないと思っておいた方が良さそうです。
発売時期と価格予想
気になる発売時期ですが、複数の海外メディアの情報を総合すると、2025年後半から2026年前半のiPadや新型デバイスの発表に合わせて登場する可能性が高いとされています。
Appleの製品サイクルを考えると、来年の春頃に開催されるであろうイベントで詳細が明かされるかもしれません。
価格に関するリーク情報
Apple Pencil 4の価格についても、海外リークサイトから興味深い情報が出ています。参考として、現行モデルの価格は次のとおりです。
- Apple Pencil Pro:米国定価129ドル(日本では21,800円)
- Apple Pencil USB-C:米国定価79ドル(日本では12,800円)
新機能を大幅に搭載するApple Pencil 4については、StuffやMacRumorsなどの海外メディアでは「さらなる価格上昇」の可能性が高いと指摘されており、149ドル前後になるのではという見方が有力です。
日本円換算だと25,000円前後になる可能性があり、これまでのApple Pencilと比べるとかなり高価格帯になりそうです。ただし、光学センサーやカラーピッカー機能などの革新的な機能を考えれば、妥当な価格設定かもしれません(安い方がいいですが)。
なお、Apple Pencil Proも発売当初は高価でしたが、2025年に入ってからはAmazonなどで99ドル台まで値下がりした例も報告されています。新モデルが登場すれば、現行モデルの価格もさらに下がる可能性があります。
現行モデルをおさらい:Apple Pencil(Pro・第2世代・USB-C)
新しいモデルの話が出ると、現行のApple Pencilも気になりますよね。簡単におさらいしておきましょう。
Apple Pencil Pro
2024年に発表された最新モデルで、現時点でのフラグシップモデルです。ちょっとお高めですが、これを買っておけば間違い無いという安心感があります。特徴と対応iPadは次のとおりです。
主な機能
- 筆圧感知とチルト認識
- スクイーズジェスチャー
- バレルロール(回転認識)
- ハプティックフィードバック
- Apple Pencilホバー
- ワイヤレス充電
対応iPad
- iPad Pro 13インチ(M4)
- iPad Pro 11インチ(M4)
- iPad Air 13インチ(M2およびM3)
- iPad Air 11インチ(M2およびM3)
- iPad mini(A17 Pro)
Apple Pencil USB-C
2023年に発表されたエントリーモデルで、コストパフォーマンスを重視したい方におすすめ。筆圧検知に非対応など、廉価版のような位置付けですね。とはいえ、必要十分な機能を備えているので、初めてApple Pencilを試してみたい方にはぴったりです。特徴と対応iPadは次のとおりです。
主な機能:
- チルト認識
- 低遅延での描画
- USB-Cケーブルによる充電
対応iPad:
- iPad Pro 13インチ(M4)
- iPad Pro 11インチ(M4)
- iPad Pro 11インチ(第1〜4世代)
- iPad Pro 12.9インチ(第3〜6世代)
- iPad Air 13インチ(M2およびM3)
- iPad Air 11インチ(M2およびM3)
- iPad Air(第4〜5世代)
- iPad(A16)
- iPad(第10世代)
- iPad mini(A17 Pro)
- iPad mini(第6世代)
Apple Pencil(第2世代)
2018年発表のスタンダードモデルで、長年愛され続けている定番中の定番です。機能と価格のバランスが良く、多くのiPadユーザーに選ばれ続けているのも納得の完成度を誇ります。特徴と対応iPadは次のとおりです。
主な機能:
- 筆圧感知とチルト認識
- ダブルタップでツール切り替え
- ワイヤレス充電
対応iPad:
- iPad Pro 12.9インチ(第3〜6世代)
- iPad Pro 11インチ(第1〜4世代)
- iPad Air(第4〜5世代)
- iPad mini(第6世代)
現行モデルでもすでに十分高機能ですが、Apple Pencil 4が実現すればこれらを大きく上回る革新性を持つことになりそうです。
まとめ:Apple Pencil 4は本当にゲームチェンジャーになるか
今回解説したリーク情報をまとめると、Apple Pencil 4は単なるアップデートではなく、デジタルペンの概念そのものを変える可能性があります。
特に注目したいのは次の点です。
- どこでも使える汎用性:iPad以外でも使用可能
- 現実とデジタルの融合:カラーピッカー機能で物理世界をデジタル化
- 没入感の向上:Vision Proとの連携で3D空間での作業
- 直感的な操作性:ハプティックフィードバックと新ジェスチャー
もちろん、これらはまだリーク情報の段階であり、実際の製品では一部機能が省かれたり、実装方法が異なったりする可能性もあります。しかし、Appleの特許情報や信頼性の高いリークサイトからの情報であることを考えると、かなり現実味のある話といえるでしょう(iPhoneやApple Watchで使えるという噂についてはないと思いますが)。
Apple Pencil 4が本当にこれらの機能を搭載して登場すれば、クリエイティブワークの常識が大きく変わることは間違いありません。続報が楽しみなところです。
※この記事は2025年8月時点での海外リーク情報をもとに作成しています。実際の製品仕様や発売時期は変更される可能性があります。