8月13日に配信されたWindows Updateでまた新たなトラブルが発生しているようですね。今度はPCの回復やリセット機能に問題が出ているという報告が多数上がっています。
そこで、最新のWindows Update不具合について、どのような問題が起きているのか、影響を受けるユーザーはどんな人なのか、そして実際の対処法まで詳しく解説していきます。
今回の不具合の概要
2025年8月13日に配信されたWindows Updateのセキュリティ更新プログラムが原因で、Windows 10とWindows 11の「このPCをリセット」や回復オプションが正常に動作しないという問題が発生しています。
具体的には、Windowsの設定画面から「このPCをリセット」を実行しようとすると、処理が途中で止まってしまったり、エラーで完了できなくなったりするという症状です。PCの調子が悪くて初期化したいときに、肝心の初期化機能が使えないなんて困りますよね。
この問題について、Microsoft公式も「既知の問題」として正式に発表しており、現在修正プログラムの開発を急いでいるとのことです。
影響を受けるユーザーの範囲
まず気になるのは「自分のPCは大丈夫なのか?」という点ですよね。今回の不具合は全てのWindowsユーザーに影響するわけではなく、特定の条件に当てはまる場合のみ発生します。次の内容をチェックして、あなたのPCが対象かどうか確認してみてください。
対象となるOSバージョン
今回の不具合が発生するのは次のOSバージョンです。
Windows 11
- Windows 11 23H2
- Windows 11 22H2
Windows 10
- Windows 10 22H2
- Windows 10 Enterprise LTSC 2021
- Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021
- Windows 10 Enterprise LTSC 2019
問題のある更新プログラム
特に次の更新プログラムをインストールしたPCで問題が確認されています。
- KB5063875(Windows 11向け、2025年8月13日配信)
- KB5063709(Windows 10向け、2025年8月13日配信)
もしあなたのPCに上記の更新プログラムがインストールされていて、なおかつ対象のOSバージョンを使用している場合は、回復・リセット機能を使用する前に注意が必要です。
どんな操作で問題が発生するのか
具体的には、次のような操作を行った際に不具合が発生します。
- 設定 → システム → 回復 → 「このPCをリセット」
- 設定 → システム → 回復 → 「Windows Updateで問題を解決する」
- 企業環境でのRemoteWipe CSP(リモート管理による初期化)
普段あまり使わない機能かもしれませんが、PCの動作が不安定になったときや、売却・譲渡する際には必要な機能ですよね。そんなときに使えないのは本当に困ります。
現在の対処法・回避策
では、実際に問題が発生してしまった場合や、影響を受ける可能性がある場合はどうすればよいのでしょうか。現時点で有効とされている対処法を紹介します。
1. Microsoft公式の修正を待つ(推奨)
最も安全で確実な方法は、Microsoft公式が開発中の修正プログラムのリリースを待つことです。公式発表によると、近日中に正式な修正パッチがリリースされる予定とのことです。
急いでPCをリセットする必要がなければ、しばらく様子を見るのがおすすめです。
2. 問題のある更新プログラムをアンインストール
どうしても今すぐ回復・リセット機能を使いたい場合は、問題の原因となっている更新プログラムを一時的にアンインストールしてください。アンインストール手順は次の通りです。
- 設定 → Windows Update → 更新の履歴 を開く
- 更新プログラムをアンインストールする をクリック
- 該当する更新プログラム(KB5063875またはKB5063709)を選択
- アンインストール をクリック
画面付きの手順は以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
ただし、この方法にはリスクもあります。セキュリティ更新プログラムをアンインストールすることになるため、一時的にセキュリティレベルが下がってしまう可能性があります。実行する場合は、必要な作業が完了したらすぐに更新プログラムを再インストールするようにしましょう。
まとめ:回復やリセットを使う人は要注意
2025年8月のWindows Updateで発生している回復・リセット機能の不具合について解説してきました。今回のトラブルのポイントは次のとおりです。
- Windows 10/11で「このPCをリセット」が使えない不具合が発生
- 8月13日配信の特定の更新プログラム(KB5063875/KB5063709)が原因
- Microsoft公式が修正プログラムを開発中
- 急ぎの場合は該当更新プログラムのアンインストールで回避可能(ただしリスクあり)
Windows Updateの不具合は定期的に発生しますが、今回のように基本的なシステム機能に影響が出るケースは珍しいですね。幸い、Microsoft公式も迅速に対応しているようなので、修正版のリリースを待つのが最も安全な選択肢だと思います。
PCの調子が悪くて初期化を考えていた方は、もう少し様子を見てから実行するのがおすすめです。それにしても、Windows Updateのトラブルが続いていますね。もう少し、どうにかしてほしいと思うところです。