Apple Watchの最上位モデル「Ultra」シリーズですが、「Apple Watch Ultra 3(アップルウォッチ ウルトラ3)の噂がだいぶ表に出てきました。新しいUltra 3の最新のリーク情報によると、順当進化しつつ、通信面や健康機能面、画面の見やすさなどが向上しているようです。
そうなると、Ultraシリーズの購入で迷っている人は、「今すぐUltra 2を買うべきか」「Ultra 3を待つべきか」という悩みも出てきますね。そこで、最新のリーク情報をもとに、スペックや買い替えを判断する方法などについて解説していきます。
Apple Watch Ultra 3の発売時期と概要
Apple Watch Ultra 3は、アップルウォッチの中でも最上位モデルとなるUltraシリーズの最新作。
Ultraシリーズは、その頑丈なチタンボディと豊富な機能性で、アウトドア愛好家やフィットネス熱心な方々から絶大な支持を得ています。Ultra 3では、その基本コンセプトを継承しつつも、いくつかの重要な部分でアップグレードが予想されています。
これまでの発売パターンからすると、2025年9月に発表され、同月には発売される見込み。海外のリークサイトでは、すでに多くの信頼性の高いリーク情報が出回っており、現行モデルのUltra 2と比較してどのような進化が期待できるのか、その全貌が少しずつ明らかになってきています。
Ultra 3の主なスペック・新機能(リーク情報)
まずは、Ultra 3の気になるスペックから確認していきます。
ディスプレイ
Ultra 3では、ディスプレイの大きさが現行モデルの1.93インチから、約10%拡大して2.12インチになる見込みです。また、新しいLTPO3 OLED技術の採用により、より明るく、かつ省電力なディスプレイになるとされていますね。
一部の情報源では、将来的にmicroLED技術の採用も噂されていますが、これは2026年以降のモデルに持ち越される可能性が高いようです。いずれにしても、より大きく鮮明な画面は、アウトドアでの視認性向上に大きく貢献するでしょうね。
プロセッサ・パフォーマンス
Ultra 3には新型のS10チップが搭載される見込みで、これにより処理速度と省電力性が向上します。特に注目すべきは、Apple Intelligence(生成AI機能)への対応。これにより、よりパーソナライズされたヘルスケアアドバイスや活動提案が受けられるようになるかもしれません。
最近のスマートデバイスはAI機能の搭載が当たり前になってきていますが、腕時計サイズで実現すると、日常のさまざまな場面で便利に使えるようになるかもしれません。未来を感じさせますね。
通信機能
個人的に最も期待している一つが、通信面での大きな進化です。5G RedCap(省電力5G)への対応により、より高速で安定した通信が可能になると予想されています。さらに、衛星通信(Satellite Connectivity)対応も見込まれており、携帯電話の圏外でも緊急メッセージを送信できるようになる可能性があります。
Ultraシリーズを使う人は、登山などを趣味にしている人も多いと思います。衛星通信機能は、電波の届かない山岳地帯などでも通信が可能になるので、遭難時や緊急時に通信手段を確保が可能。アウトドアを嗜む人にとって、命綱となる機能と言えるでしょう。
バッテリー
バッテリー持続時間は、Apple Watchの実用性を左右する重要な要素。Ultra 3でもこの点に注力しているものの、劇的な向上は期待できないというのが現実のようです。
とりあえず、省電力化技術の向上により、バッテリー持続時間が10〜15%程度は向上しそうとのこと。また、充電速度はUltra 2同様に1時間で80%まで充電可能という水準を維持する見通しです。
それでも、省電力化のための様々な工夫により、少しでも長持ちするようになるのは嬉しいポイントでしょう。
ヘルスケア機能
Ultra 3では血圧測定機能が初搭載される可能性があります。ただし初期は簡易的な指標のみとなる見込みです。また、睡眠トラッキングや心拍計測の精度向上も期待されています。
特に血圧測定機能は、多くのユーザーが望んでいた機能の一つですね。医療機関のような精密な測定は難しいでしょうけど、日常的な変動を把握するための参考値としては活用できそう。さらに一歩、健康管理のツールとして進化しそうです。
デザイン・耐久性
チタンボディと49mmサイズは継承されつつも、より薄型化される可能性があるとのこと。また、新たなカラーバリエーション(ブラックチタンなど)の追加も期待されています。
Ultraシリーズの特徴である頑丈さと高級感を維持しながらも、より洗練されたデザインになるというのは、日常使いをする方にとっても魅力的なポイントではないでしょうか。
価格
誰もが気になるのは価格です。Ultra 3は今のところ、799ドル(約12万円前後)で据え置きとなる見通しのリークが多いようです。しかし、通信や健康機能で新機能が追加されているので、若干値上げされる可能性も否定できません。
さらに問題なのは、昨日の記事でも書いた通り、米国の関税です。トランプ関税は、当面はスマホなどの機器は対象外となっていますが、6月ごろには再び関税の対象となる可能性もあり、Appleは価格の改訂を見直されそうな気配です。そうなると、Ultra 3も大きく値上がりする恐れがあります。
Ultra 2とUltra 3のどちらがいいのか?
多くの方が気になるのは、Ultra 2とUltra 3のどちらがいいのか?という点でしょう。まずは、現行のUltra 2と予想されるUltra 3のスペックを比較してみましょう。
項目 | Apple Watch Ultra 2 | Apple Watch Ultra 3(予想) |
---|---|---|
発売時期 | 2023年9月 | 2025年9月予定 |
ディスプレイ | 1.93インチ OLED(3,000ニト) | 2.12インチ LTPO3 OLED(より明るい) |
チップ | S9 | S10(高速・省電力) |
血圧測定 | 非対応 | 簡易対応の可能性 |
衛星通信 | 非対応 | 対応予定 |
5G | 非対応 | 5G RedCap対応 |
バッテリー | 最大36時間(通常使用) | 若干向上の見込み |
価格(米ドル) | $799 | $799〜(値上げの可能性あり) |
カラー | チタン(ナチュラル/ブラック) | 新色追加の可能性 |
Ultra 2を今買うメリット
Ultra 2を今すぐ購入することには、いくつかの大きなメリットがあります。まず、すぐに手に入るということ。欲しいと思ったときにすぐ使い始められるのは大きな魅力です。また、現時点でも最高峰の機能と耐久性を備えているため、日常使いには十分すぎるほどの性能を持っています。
健康管理やアクティビティ追跡、長時間バッテリーなどの基本機能は、Ultra 3でも劇的に変わるわけではないと予想されているため、これらの機能を主に使いたい方には、今すぐUltra 2を購入するのも賢明な選択と言えるでしょう。
また、前述した通り、関税の影響で価格が改定されると、Ultra 2も値上げされる可能性があります。今までだと、新製品発表後の値下げを狙うのは定番の方法でしたが、今回は6月以降に値上げされる恐れは十分にあるので、Ultra 2を狙っていた人は早めに購入した方がいいのかもしれません。
Ultra 3を待つべき理由
一方、Ultra 3の発売を待つ理由としては、最新チップによる処理速度・省電力性の向上が挙げられます。また、衛星通信や5G、血圧測定といった新機能は、一度使うとその便利さに魅了される可能性が高いでしょう。特に衛星通信に対応するのは、アウトドア派の人にとっては魅力的な機能だと思います。
ディスプレイの大型化・高輝度化による視認性アップも、特にアウトドアでの使用やスポーツ時には大きな違いとなって現れるかもしれません。
長期間使い続けることを考えると、最新モデルのほうがOS更新やアプリサポートも長く続くため、「将来性の高い」選択肢と言えるでしょう。
どちらを選ぶべきか
結局のところ、自分の優先順位によって選択は変わってきます。
すぐにApple Watchが必要で、Ultra 2の機能でも十分だと感じる場合なら、Ultra 2を購入するのがおすすめです。現時点でも十分に優れた製品ですし、日常的な使用シーンではその差を感じることは少ないでしょう。
一方、最新機能や将来性、より長いサポートを重視する場合は、Ultra 3の正式発表(2025年9月予定)まで待つのが賢明です。特に新しい通信機能やヘルスケア機能に価値を感じる方は、少し我慢してでも待つ価値は十分にあるような気がします。
個人的には、現在Apple Watchを持っておらず、アウトドア活動や健康管理に活用したいと考えている方は、Ultra 2でも十分に満足できるのではないかと思います。一方、すでにApple Watchの旧モデルを使っていて、アップグレードを検討しているなら、Ultra 3の詳細が明らかになってから判断しても遅くはないでしょう。
まとめ
Apple Watch Ultra 3は、ディスプレイの進化、新通信機能、新チップなど着実なアップグレードが期待される一方、Ultra 2と比べて「劇的な進化」とまでは言い難いというのが大方の見方です。Ultra 3も、Ultra 2の進化版という位置づけで、既存ユーザーにとっては嬉しい改良点が多い一方、「絶対に買い替えるべき」という決定打に欠ける印象です。
しかし、魅力的な機能も追加されているので、最先端を求めるならUltra 3を待つ、今すぐ必要ならUltra 2というのが現実的な判断ではないでしょうか。どちらを選んでも、アップルの高品質なスマートウォッチを手に入れることができるのは間違いありません。
なお、Ultra 3については、あくまでリーク情報に基づく予測で、実際の製品が発表されるまでは確定情報ではありません。また、関税の動向も要注意ですね。とりあえずは今後の動向を見守って、これ!というタイミングで購入するのが一番かと思います。