先日の記事では、2026年1月の累積更新適用後にクラウドストレージ経由のファイル操作でアプリがフリーズする問題を整理しましたが、同じタイミングで「別筋」のトラブルも表面化しつつあります。今度はメモ帳やSnipping Toolといった、普段何気なく使っている標準アプリまで起動できなくなる報告が相次いでいるんです。
キーワードとなるのは、エラーコード「0x803F8001」。クラウドストレージ問題とは異なる系統の不具合でありつつ、タイミング的には同じ2026年1月更新の影響範囲に含まれている可能性もあります。まさに「第2の地雷」と言えるでしょう。
【注意】この記事は2026年1月23日時点での速報整理です
現時点(2026年1月23日時点)では原因が確定しておらず、Microsoft公式の「既知の問題」ページにも明示されていません。あくまで現在確認できている症状の整理と、取り急ぎ試せる対処法をまとめたものとなります。
いま起きている新しい症状:複数のStoreアプリが一斉に開けない
報告されている主な症状は、Microsoft Store経由でインストールされたアプリが突然起動できなくなるというものです。影響が報告されているアプリには次のようなものがあります。
- メモ帳(Notepad)
- Snipping Tool(切り取りツール)
- Alienware Command Center
- MSI製ユーティリティ
- ASUS ROG系ユーティリティ
- その他のStoreアプリ(Xboxアプリなど)
特に深刻なのは、メモ帳やSnipping Toolといった日常的に使う基本アプリまで巻き込まれている点ですよね。
アプリを起動しようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
「このアプリは現在お使いのアカウントでは使用できません」
エラーコード:0x803F8001
Microsoft公式フォーラムには、「ほとんどのMicrosoftアプリで0x803F8001が出る」という報告や、Snipping Tool専用の問い合わせスレッドが複数立つなど、一定数のユーザー環境で同様の症状が発生している様子がうかがえます。
技術的に考えられる原因:Storeライセンス検証の問題か
Microsoftサポートの独立アドバイザーなどからは、「Storeアプリのライセンス検証に問題が起きているケース」で0x803F8001エラーが発生するという説明が出ています。具体的には次の要素が関係している可能性があるとのこと。
- Microsoft Storeのキャッシュ破損
- ライセンス関連サービスの不具合
- Microsoftアカウントの同期エラー
ただし、問題なのは通常の対処法である「Storeキャッシュのリセット」や「アプリの再インストール」を試しても改善しないケースが報告されている点です。こうした報告を総合すると、単なる「ローカル環境の破損」ではなく、Microsoft側のライセンス・アカウント基盤に何らかのトラブルが起きているか、直近の更新プログラムとの組み合わせで問題が発生している可能性がある、という見方も出てきています。
KB5074109との関係:確実な解決策とは言い切れない状況
Windows Centralの検証によると、「2026年1月のセキュリティ更新(前回記事で取り上げたKB)を適用したら症状が改善した」という報告があります。しかし、この情報には注意が必要なんです。
前回の記事で扱ったように、2026年1月の累積更新は「クラウドストレージ系フリーズ」という別の問題も引き起こしています。つまり、同じ更新プログラムが環境によって異なる影響を与えている可能性があるわけです。
現時点では次のような「状況証拠」しかありません。
- 2026年1月の累積更新適用後に0x803F8001が出始めた環境がある
- 逆に同じ更新の適用で改善した環境もある
- 更新の有無に関係なく発生している環境も報告されている
環境差が非常に大きく、「この更新を入れれば確実に直る」とは言い切れない状況です。
いま確認すべきポイント
次のチェックリストで、ご自身の環境が影響を受けているか確認してみてください。
症状チェック
- メモ帳やSnipping Toolが突然開けなくなった
- エラーコード「0x803F8001」が表示される
- 同じPC上で他のStoreアプリ(Xboxアプリなど)も起動できない
- 「このアプリは現在お使いのアカウントでは利用できません」というメッセージが出る
とりあえず試せる一次対処
もし上記の症状に該当する場合、次の軽い対処を試してみる価値はあります。ただし、根本的な解決にはならない可能性が高い点は留意してください。
- PCを再起動する(シンプルですが、一時的な同期エラーなら解消する可能性があります)
- Microsoft Storeを開いて、正しくサインインできているか確認する
- Windows Updateを開いて、保留中の更新プログラムがあれば適用する
- 問題が続くようなら、Microsoftアカウントから一度サインアウトして、再度サインインしてみる
まとめ:現時点での全体像と今後の対応
2026年1月のWindows 11環境は、二つの異なる系統の不具合を抱えている状況です。
- プラットフォーム側の不具合①:クラウドストレージ連携でのファイル操作フリーズ(前回記事)
- プラットフォーム側の不具合②:Storeアプリのライセンス周りで起動不能(今回の記事)
どちらも2026年1月の更新プログラムと何らかの関係がある可能性はありますが、原因・影響範囲ともに確定情報は不足しています。繰り返しになりますが、Microsoft公式の「既知の問題」ページには、0x803F8001問題は2026年1月23日時点で明示されていません。
正直なところ、ユーザー側でできることは限られているのが現状です。Microsoft側の公式アナウンスや修正パッチの配信を待つしかない状況ですね。
兎にも角にも、メモ帳やSnipping Toolといった基本アプリが使えなくなるのは、日常作業への影響が大きいですよね。引き続き情報を追っていきますので、同じ症状でお困りの方はこまめにチェックしていただければと思います。
(にしても、Windowsどうなってるんだ?って感じですね。まさにバグだらけです。)


