日本時間の9月16日未明からついにiOS 26の正式版がリリースされました。2025年6月のWWDC2025で発表されたこの大型アップデートは、新デザイン「Liquid Glass」をはじめ、Apple Intelligenceの大幅強化、電話・メッセージ機能の刷新など、まさに「次世代iPhone体験」といった感じになっています。
「結局何が変わるの?」「アップデートする価値はあるの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。そこで今回は、日本のiPhoneユーザーにとって本当に重要な新機能をピックアップして、わかりやすく解説していきます。
見た目が激変!「Liquid Glass」で生まれ変わるiPhone
iOS 26最大の変化といえば、なんといっても新デザイン「Liquid Glass」の導入でしょう。iPhoneの操作体験が根本から変わる、美しく革新的なデザイン言語です。
ガラスのような美しさが全体に

iOS 26最大の変化といえば、やはり新デザイン「Liquid Glass」ですよね。名前の通り、まるでガラスを通して見ているような透明感と、水のように流れるような滑らかなアニメーションが特徴です(ただ、決して、Windows Vistaみたいとは言わないでください。結構似ているとは思いますけどね)。
コントロールセンターや設定画面では、背景のコンテンツが美しくぼかされながら透けて見えるため、従来よりもずっと立体的で奥行きのある操作感を楽しめます。特に素晴らしいのは、使用中のアプリやコンテンツに応じて色合いが自動で変化すること。音楽を聴いているときはアルバムアートの色調に合わせてUIが変化し、写真を見ているときは画像の主要色がインターフェースに反映されるんです。
ロック画面がよりパーソナルに進化

ロック画面も大きく進化しています。時計のサイズが背景や通知の状況に応じて自動で調整されるほか、音楽再生時にはアルバムアートがフルスクリーンで表示される新機能も追加されました。
さらに注目すべきは「空間シーン(Spatial Scenes)」機能。これは3Dエフェクトを使った壁紙で、iPhoneを傾けると被写体が立体的に浮かび上がって見える演出が楽しめます。まるで写真の中の世界に奥行きが生まれたような、不思議で美しい体験ができます。
アイコンのカスタマイズも充実
ホーム画面のアプリアイコンにも新しいオプションが登場。従来のライト・ダークテーマに加えて、色付きアイコンや「クリア」テーマが選択できるようになりました。クリアテーマではアイコンがガラスのように透過表示されるため、Liquid Glassデザインとの統一感もバッチリです。
ただし、これだけ見た目が変わると、慣れるまでは戸惑う方も多そうです。実際、見た目が大きく変わったiOS 7のときは、「使いにくい」という声が多かったことを記憶しています。しかし、しばらく使っているうちにだんだんそういう声も無くなっていき、新しいデザインが浸透していきました。
ですので、今回もそうなっていくのではないかと思っています。
Apple Intelligence がさらに賢く!日常使いが便利に
Apple Intelligenceは出遅れ感が強く、Googleなどに比べるとかなり見劣りしています。しかし、iOS 26では、Apple Intelligenceがパワーアップし、Androidで使えていた機能が徐々に使えるようになります。後追い感は否めませんが、実用的な機能が強化されているのは嬉しいポイントです。
画面上の情報をAIが瞬時に解析

Visual Intelligence機能が大幅に強化され、スクリーンショットや画面上に表示されている情報をAIが自動で解析できるようになりました。気になる商品の画像があれば、それを元に類似商品を検索したり、イベント情報を見つけてカレンダーに自動追加を提案してくれたりします。
ChatGPTとの連携も深まり、画面上の画像やテキストについて詳細な解説を求めることも可能です。「この料理のレシピを教えて」「この建物の歴史を知りたい」といった質問に、瞬時に答えてくれるようになっています。
リアルタイム翻訳で言語の壁を克服

ライブ翻訳機能により、テキストメッセージ、音声通話、FaceTimeでのリアルタイム翻訳が可能になりました。海外の友人とのビデオ通話では、相手の話している内容が瞬時に字幕表示され、自分の発言も相手の言語に自動翻訳されます。
9月19日に発売されるAirPods Pro 3にも対応予定で、双方向翻訳機能も搭載されているため、海外旅行や国際的なビジネスシーンで重宝しそうです。なお、iOS 26リリース時点では日本語は非対応。年内に追加される予定になっています。
クリエイティブ機能も大幅強化
Genmojiや画像生成機能がChatGPT連携により更に充実しました。テキストから画像を生成する機能や、オリジナルの絵文字作成など、表現の幅が大きく広がります。これらの機能はサードパーティアプリでも利用できるため、様々なアプリでクリエイティブな作業が手軽に行えるようになります。
電話・メッセージが劇的に便利になる新機能
毎日使う電話とメッセージアプリにも、実用的な機能が追加されました。迷惑電話の自動スクリーニングや保留時間のストレス解消など、コミュニケーションがより快適で安全になる機能が盛りだくさんです。これもすでにAndroidでは実現していた機能なので後追いしているように見えますが、利便性の高い機能が使えるようになったのは素直に喜ばしいことです。
もう迷惑電話に悩まされない「着信スクリーニング」

着信時にAIが自動で発信者をスクリーニングしてくれる「着信スクリーニング」機能が搭載されました。不明な番号からの着信に対して、AIが自動応答して発信者に用件を確認し、その内容を翻訳してユーザーに表示してくれます。
明らかに迷惑電話の場合は自動で切断してくれるため、煩わしいセールス電話に悩まされることが大幅に減りそうです。一方で、重要な電話は通常通り着信するため、大切な連絡を逃す心配もありません。
保留時間のストレスが解消「保留アシスト」

通話中に保留状態になった際、iPhoneが自動的に待機状態を監視し、相手が戻ってきたタイミングを通知してくれる「保留アシスト」機能も追加されました。
コールセンターや病院などの長時間保留になりがちな電話で、これまでのように延々と保留音を聞き続ける必要がなくなります。iPhoneをスピーカーモードにしてテーブルに置いておけば、相手が戻った瞬間に画面とバイブレーションで知らせてくれるため、保留中に他の作業を続けられるのは本当に便利です。
メッセージアプリもセキュリティと楽しさが向上
メッセージアプリでは、未知の番号からのメッセージが自動的に別フォルダに振り分けられるようになり、スパム対策が強化されました。また、会話ごとに写真やプリセット背景を設定できる機能も追加され、チャットがより楽しくパーソナライズできます。
グループチャットでは、新たに投票機能とタイピングインジケーター機能が利用可能です。「今度の週末はどこに行く?」といった相談も簡単な投票で決められるため、グループでの意思決定がスムーズになりそうです。
標準アプリも大幅アップデート!日常使いがより快適に
iPhoneに最初から入っている標準アプリも、iOS 26で大きく進化しています。写真、Apple Music、マップ、そして新登場のプレビューアプリなど、普段よく使うアプリがより使いやすく、より楽しくなりました。
PDF編集がより身近に「プレビュー」アプリ

MacでおなじみのプレビューアプリがiPhoneにも登場です。PDFや画像の編集・マークアップが手軽に行えるため、書類への署名や注釈の追加など、ビジネスシーンでも重宝しそうです。
写真アプリは新レイアウトで見やすく
写真アプリのレイアウトが刷新され、「ライブラリ」と「コレクション」の2つのタブを中心とした構成になりました。前述した空間シーンの3D効果も写真アプリで楽しめるため、思い出の写真がより鮮やかに蘇りますよ。ただ、写真アプリはiOS 18でも大幅刷新されたばかりなので、UIの変化が少し頻繁すぎる印象もありますね。また慣れるまでに時間がかかってしまうかもしれません。
Apple MusicはAutoMix機能が追加

Apple Musicでは、対応アルバムのフルスクリーンアニメーション再生が可能になりました。また、AutoMix機能により人工知能がDJのように完璧なタイミングでタイムストレッチとビートマッチングを行いながら、シームレスに曲をミックスしてくれます。さらに歌詞の翻訳機能も追加され、お気に入りの楽曲をより没入感のある環境で楽しめるため、音楽体験がワンランク向上しそうです。
マップアプリが移動をもっとサポート

マップアプリには、日常的に使うルートを学習して出発前に遅延情報を通知してくれる機能が追加されました。また、「訪問済み場所」カテゴリで過去に行ったレストランやショップの履歴を確認できるため、「あのお店どこだったっけ?」という悩みも解消されます。
新登場「ゲーム」アプリで管理が楽に

新登場の「ゲーム」アプリは、Game Centerの進化版で、友達とのチャレンジ機能、マルチプレイヤー招待、Apple Arcade統合されるなど、社交的な機能が大幅に充実しています。これにより、フレンドとのゲームがより楽しみやすくなっているのが特徴です。
その他の便利な新機能も満載
ここまで紹介した主要機能以外にも、iOS 26には日常使いを快適にする細かな改善点が数多く含まれています。バッテリー管理からアクセシビリティまで、幅広い分野で使い勝手が向上しています。
バッテリー持続力を賢く延ばす「アダプティブパワーモード」

iOS 26では、新たに「アダプティブパワーモード」が追加されました。この機能は、必要に応じて自動的にパフォーマンス調整を行い、iPhoneのバッテリー寿命を延ばしてくれます。
具体的には、画面の明度をわずかに下げたり、一部の処理に時間をかけることでバッテリー消費を抑制し、バッテリー残量が20%に達すると自動的に低電力モードに切り替わります。従来の低電力モードとは異なり、日常使いに大きな影響を与えることなく、よりスマートにバッテリー管理を行ってくれるのが特徴です。
ただし、この機能はiPhone 15 Proモデル以降でのみ利用可能となっています。設定アプリの「バッテリー」→「パワーモード」から有効にできますので、対応機種をお持ちの方はぜひお試しください。
AirPods連係機能も強化
AirPods 4やAirPods Pro 2(H2チップ搭載)では、新たにスタジオ品質の音声録音機能とカメラリモート機能が追加されました。ビデオ会議やカメラ撮影時により高品質な音声録音が可能になるほか、AirPodsを長押しすることで写真撮影や動画録画を開始できる機能も搭載されています。ハンズフリーでの操作がより便利になりますね。
CarPlayも美しく進化

CarPlayにもLiquid Glass UIが適用され、運転中の情報確認がより見やすくなりました。メッセージのTapbackやLive Activities対応など、車内でも最新のiPhone機能を活用できます。
アクセシビリティ機能も充実
点字ユーザー向けの新しいBraille UIの搭載や、乗り物酔い軽減のためのVehicle Motion Cues機能の拡張など、より多くの人が快適にiPhoneを使えるような配慮も盛り込まれています。
対応機種をチェック!古いiPhoneは要注意
iOS 26に対応するiPhoneは次の通りです。
- iPhone 11以降のすべてのモデル
- iPhone SE(第2世代以降)
つまり、iOS 18に対応していたモデルの中から、iPhone XS/XS Max、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8シリーズ、初代iPhone SEは今回のアップデート対象外となります。
まとめ:iPhone史上最大級の進化を体験しよう
iOS 26は、まさにiPhone史上最大級の進化と言えるアップデートです。美しいLiquid Glassデザイン、賢くなったApple Intelligence、便利になった電話・メッセージ機能など、日常のiPhone体験が根本から変わることでしょう。
なお、今回の記事ではiOSに焦点を当てて解説しましたが、iPadOS 26やmacOS 26でも同様の新機能が多数追加されています。iPadやMacをお使いの方も、ぜひ併せてチェックしてみてください。
iOS 26のアップデートは、設定アプリの「一般」→「ソフトウェアアップデート」から確認できます。ただし、最初は不具合などが起こる可能性もあるので、その点は注意が必要。予期せぬ不具合を避けたい場合は、評価が安定したからアップデートしてもいいかもしれません。