2025年9月10日に開催されたApple Eventで、待望のApple Watch新モデル3機種が発表されました。今回登場したのは、Apple Watch Series 11、SE 3、そしてUltra 3です。どのモデルも9月19日の発売予定となっており、すでに予約開始されていますね。
初心者の方は「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまうかもしれません。そこで、各モデルの特徴から価格、そして自分にピッタリの選び方まで、わかりやすく解説していきます。
まずは全モデル共通の新機能をチェック
新しいApple Watchには、どのモデルにも搭載される共通機能があります。これらは日常使いでかなり便利になりそうです。
新ジェスチャー機能で操作がもっとスマートに
今回注目したいのが、新しいジェスチャー機能です。ダブルタップと手首フリックという2つの操作方法が追加されました。手がふさがっている時でも、直感的に操作できるのは嬉しいポイントです。
料理中や運転中など、画面を直接触れない場面で活躍しそうです。慣れるまで少し時間はかかるかもしれませんが、一度覚えてしまえば手放せなくなるでしょう。
AIワークアウトコーチ「Workout Buddy」
フィットネス機能も大幅に進化しています。新しく搭載されたWorkout Buddyは、AIがユーザーの運動データを分析して、個別のアドバイスを提供してくれる機能です。
まるでパーソナルトレーナーが手首についているような感覚で、運動初心者の方にも心強い味方になりそうです。
安全機能のさらなる強化
既存の緊急SOS、転倒検出に加えて、衝突事故検出機能も全モデルに搭載されました。万が一の時の安心感は、家族にとっても大きなメリットになるでしょう。
Apple Watch Series 11:バランス重視の万能モデル
Series 11は、今回発表された3モデルの中でも最もバランスの取れたモデルといえるでしょう。価格と性能のちょうど良いバランスで、「Apple Watchで何ができるのか幅広く体験したい」という方にピッタリです。
処理性能が大幅アップのS11チップ
Series 11の心臓部には、新開発のS11チップが搭載されています。前世代と比べて処理速度が向上し、アプリの起動やレスポンスがより快適になりました。
日常的に多くのアプリを使う方や、Apple Watchでできるだけ多くのことをしたい方には嬉しい進化です。
ついに5G通信に対応
Series 11最大の目玉機能は、5G通信対応でしょう。RedCapモデムを搭載することで、iPhoneがなくても高速通信が可能になりました。
これまでセルラーモデルでもLTE通信に限られていたので、通信速度の向上は体感できるはずです。音楽のストリーミング再生や、メッセージアプリの使い勝手が格段に良くなりそうです。
健康機能も大幅強化
健康管理機能では、高血圧検出と睡眠スコア解析が新たに追加されました。
高血圧検出は、30日分の測定データを蓄積・分析して異常を通知してくれる機能です。血圧が気になる年代の方には、とても頼もしい機能といえるでしょう。
睡眠スコア解析では、睡眠の質を数値化して可視化してくれます。「なんとなく疲れが取れない」という感覚を、データで客観視できるのは便利ですね。
ディスプレイの明るさも大幅向上
最大3,000ニトの高輝度ディスプレイを搭載し、真夏の直射日光下でも視認性が保たれます。屋外でのワークアウトやアクティビティが多い方には、実用的な改善点です。
価格とカラーバリエーション
Series 11の日本での価格は6万4,800円〜となっています。
カラーバリエーションは次の通り。
アルミニウムケース
- スペースグレイ
- シルバー
- ローズゴールド
- ジェットブラック
チタニウムケース
- ナチュラル
- ゴールド
- スレート
サイズは42mmと46mmの2サイズ展開で、幅広い手首サイズに対応しています。
Apple Watch SE 3:コスパ重視ならコレ一択
SE 3は、Apple Watchを初めて使う方や、「基本的な機能があれば十分」という方に最適なエントリーモデルです。価格を抑えながらも、今回のアップデートで大幅に機能が強化されており、コストパフォーマンスは抜群ですね。
必要十分な性能のS10チップ
SE 3にはS10チップが搭載されています。Series 11やUltra 3のS11チップには劣るものの、日常使いには十分すぎる性能を持っています。
「Apple Watchを初めて使う」「基本的な機能があれば十分」という方には、コストパフォーマンスの高い選択肢ですね。
SEシリーズ初のAlways-On Display搭載
今回のSE 3で最も注目したいのは、Always-On Displayがついに搭載されたことです。これまでSEシリーズでは手首を上げないと画面が点灯しませんでしたが、常時表示に対応しました。
時計として使う場面が多い方には、地味に嬉しい進化だと思います。
5Gセルラー通信にも対応
SE 3でも5Gセルラー通信が利用可能です。Series 11同様、iPhoneなしでも快適な通信環境を確保できます。
価格を抑えつつ最新の通信機能を使えるのは、SE 3の大きな魅力といえるでしょう。
充実の健康機能
SE 3には次の健康機能が搭載されています。
- 睡眠時無呼吸検出
- 睡眠スコア解析
- 皮膚温センサーによる排卵推定・周期記録
Series 11の高血圧検出はありませんが、基本的な健康管理には十分な機能が揃っています。女性ユーザーには特に、皮膚温センサーによる健康管理機能が重宝しそうですね。
高速充電対応
SE 3では高速充電に対応し、わずか45分で80%まで充電可能です。バッテリー駆動時間は最大18時間と、Series 11より短めですが、高速充電でカバーできるでしょう。
「朝の準備中にサッと充電したい」という使い方にピッタリです。
価格は3万7,800円からで 2色展開
SE 3の日本での価格は37,800円〜と、Apple Watchの入門機としては非常にリーズナブルです。
カラーはミッドナイトとスターライトの2色展開で、サイズは41mmと45mmから選択できます。シンプルですが、飽きのこないカラーリングですね。
Apple Watch Ultra 3:究極のアウトドア・安全特化モデル
Ultra 3は、その名の通り「究極」を追求したApple Watchの最上位モデルです。アウトドア愛好家や、極限状況での安全性を重視する方のために設計されており、他の2モデルとは一線を画す特別な機能が満載されています。
衛星通信対応で真の「Ultra」体験
Ultra 3最大の特徴は、5G+衛星通信への対応です。携帯電話の電波が届かない山間部や海上でも、緊急SOS、メッセージ送信、「探す」機能が利用できます。
アウトドア愛好家や、仕事で人里離れた場所に行く機会が多い方には、まさに命綱のような存在になるでしょう。衛星経由緊急SOSは2年間無料で利用できるのも嬉しいポイントです。
史上最大の表示領域
Ultra 3ではOLED LTPO 3パネルを採用し、Apple Watch史上最大の表示領域を実現しています。49mmという大型ケースを活かした、見やすいディスプレイになっています。
細かい地図情報やワークアウトデータも、ストレスなく確認できそうですね。
驚異のバッテリー持続時間
Ultra 3のバッテリー駆動時間は最大42時間、省電力モードでは72時間という驚異的な数値を誇ります。
長期間のアウトドアアクティビティや、災害時の緊急用途でも安心して使えるレベルです。「バッテリー切れを気にしたくない」という方には最適でしょう。
アウトドア向けの耐久性
49mmチタニウムケースによる堅牢性に加え、新しいトレイルループバンドにも対応しています。過酷な環境での使用を前提とした設計は、さすがUltraシリーズといったところですね。
価格は12万9,800円〜
Ultra 3の日本での価格は12万9,800円〜となっています。決して安くはありませんが、搭載されている機能を考えると妥当な価格設定かもしれません。
カラーはナチュラルとブラックの2色展開です。
結局どのモデルを選べばいい?用途別おすすめ
3つのモデルの特徴がわかったところで、実際にどれを選べばいいのか迷っている方も多いでしょう。用途別におすすめをまとめました。
Apple Watch Series 11がおすすめな人
- 初めてのApple Watchで、長く使いたい
- 健康管理を本格的に行いたい(特に血圧が気になる方)
- 5G通信でiPhoneなしでも快適に使いたい
- 処理性能にこだわりたい
Series 11は価格と機能のバランスが良く、多くの方にとって「失敗しない選択」といえるでしょう。
Apple Watch SE 3がおすすめな人
- 初めてのスマートウォッチで、まずは試してみたい
- 基本的な機能があれば十分
- コストパフォーマンスを重視したい
- 女性で健康管理機能を重視したい
SE 3はApple Watchの入門機として最適です。「高機能すぎても使いこなせない」という方にもピッタリです。
Apple Watch Ultra 3がおすすめな人
- アウトドアアクティビティが多い
- 電波の届かない場所に行く機会が多い
- バッテリー持ちを最重視したい
- 最高性能のApple Watchが欲しい
Ultra 3は明確に用途が決まっている方向けのモデルです。普段使いメインの方には、やや過剰スペックかもしれません。
モデル比較早見表
最後に、3モデルの主要スペックを表でまとめておきます。
項目 | Series 11 | SE 3 | Ultra 3 |
---|---|---|---|
チップ | S11 | S10 | S11 |
サイズ | 42/46mm | 41/45mm | 49mm |
ディスプレイ | 3,000ニト高輝度 | Always-On対応 | 最大表示領域+3,000ニト |
通信 | 5G | 5Gセルラー | 5G+衛星通信 |
主要健康機能 | 高血圧検出、睡眠スコア | 睡眠無呼吸検出、皮膚温センサー | 高血圧検出、睡眠スコア、衛星SOS |
バッテリー | 最大24時間 | 最大18時間 | 最大42時間(省電力72時間) |
価格(日本) | 6万4,800円〜 | 3万7,800円〜 | 129,800円〜 |
まとめ:あなたのライフスタイルに合った一台を
今回発表された3つのApple Watchは、それぞれ明確にターゲットユーザーがわかれています。
コスパ重視で基本機能を押さえたいなら「SE 3」、バランス良く最新機能を使いたいなら「Series 11」、アウトドアや緊急時対応を重視するなら「Ultra 3」という選び方が基本になるでしょう。
どのモデルも9月19日発売なので、実際に店頭で試着してみるのもおすすめです。Apple Watchは毎日身につけるものですから、サイズ感や装着感も重要な判断材料になるかと思います。
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