大きな地震や津波が起きたとき、スマホから「あのけたたましい音」で警告してくれるエリアメール(緊急速報)。しかし最近、「みんなのスマホは鳴ったのに、自分だけ鳴らなかった」という声をよく耳にします。
これって、実はかなり深刻な問題ですよね。命に関わる情報が届かないなんて、考えただけでもゾッとしませんか?
そこで、エリアメールや緊急速報が届かない原因を徹底調査して、確実な対策を解説していきます。さらに、公式のエリアメールが届かなかった場合の救世主としておすすめしたい「NERV防災アプリ」も詳しく紹介します。
エリアメール・緊急速報の基礎知識をサクッとおさらい
まずは基本的なところから確認していきましょう。「エリアメール」って呼び方はドコモだけなのをご存知でしたか?実は各キャリアで呼び方が違うんです。
- ドコモ:エリアメール
- au・ソフトバンク・楽天モバイル:緊急速報メール
内容は同じで、次の3種類の緊急情報を受信できます。
- 緊急地震速報:最大震度5弱以上が予想される場合
- 津波警報:津波警報・大津波警報の対象沿岸地域
- 災害・避難情報:避難指示やJアラートなど
格安SIMやMVNOユーザーも受信できるので、「私は格安SIMだから届かないのかも」と心配する必要はありません。申し込み不要で、通信料も一切かからないのが嬉しいポイントです。
警報が鳴らない7つの原因
それでは、警報が鳴らない原因について確認していきましょう。
原因1:受信設定がオフになっている
まず最初にチェックしたいのが設定の確認です。基本的には初期設定でオンになっていますが、何かの拍子に設定が変更されている可能性があります。
iPhone(iOS)の設定確認方法
iPhoneでは、設定アプリの「通知」を開きます。画面下部にある「緊急速報」をタップし、「緊急速報」がオンになっていることを確認します。


Androidの設定確認方法
Androidスマホは、お使いの端末によって設定名が異なります。ここでは、Pixelを例にします。
設定アプリの「通知」を開きます。画面下部にある「緊急速報メール」をタップし、「緊急速報メールを許可」がオンになっていることを確認します。


Pixel以外の端末を使っている方で、設定項目が見つからない場合は、「緊急速報」や「エリアメール」で検索してみてください。
マナーモード時の音響設定も忘れずに
緊急速報は通常、マナーモードでも強制的に警告音が鳴る設定になっています。しかし、この設定がオフになっていると、通知は表示されても音が鳴りません。
これでは緊急時に気づかない可能性があるので、必ず「マナーモード時にも鳴らす」設定を有効にしておきましょう。設定方法ですが、上記の手順で緊急速報の設定画面を表示したら、iPhoneの場合は「常に警報音を鳴らす」(左)、Androidの場合は「常に最大音量で通知音を鳴らす」(右)をオンにします。


原因2:iOSやAndroidが古いバージョンのまま
これは特にiPhoneユーザーに知っておいてほしい重要なポイントです。対応機種であってもOSのバージョンが古いと緊急速報が正常に機能しない場合があります。古いOSで起こりやすい問題は次のとおりです。
- 緊急速報機能の不具合が修正されていない
- 最新の警報システムや通知仕様に対応していない
- 「常に警報音を鳴らす」などの設定項目が利用できない
- 極端に古い場合は緊急速報の設定画面自体が表示されない
特にiPhoneの場合、iOSのバージョンが古いと次のような理由で緊急速報が正常に動作しない場合があります。
- iOS 14以前では緊急速報機能に不具合が残っている場合がある
- セキュリティアップデートが終了したiOSでは最新の警報システムに対応できない
- 古いバージョンでは「緊急速報」の設定項目自体が表示されないことも
つまり、iPhone本体は対応していても、中身のソフトウェアが古いと受信できないということになります。OSのアップデートは防災対策の基本中の基本。「後でやろう」と思わず、今すぐ実行するのがおすすめです。
原因3:電波状況・通信環境の問題
スマホや設定に問題がなくても、次のような状況では緊急速報を受信できません。
- 電源がオフ:当然ですが、電源が入っていないと受信不可
- 機内モード:電波を受信しない設定なので受信不可
- 電波が届かない場所:地下やトンネル、山間部など
- 通話中・通信中:VoLTE通話中は例外的に受信可能
- Wi-Fi専用端末:SIMカードが入っていない場合は受信不可
特に注意したいのが、Wi-Fi専用で使っているスマホやタブレットです。緊急速報はキャリアの携帯電話回線網を使って配信されるため、SIMカードが入っていない端末では受信できません。
原因4:そもそもスマホが対応していない
最も多い原因がこれです。緊急速報を受信するには、スマホがETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)に対応していることが必須条件。もし、次のような状況の場合は、緊急速報を受信できません。
要注意!古いAndroidスマホは非対応の場合が多い
特に注意が必要なのが、Android 8.0以前のSIMフリースマホです。これらの機種では、緊急速報がまったく受信できなかったり、一部の情報しか受信できない場合があります。
iPhoneは基本的に対応済み
iPhoneの場合は、iPhone 5s/5c以降であればハードウェア的には基本的に対応しています。ただし、前述したようにiOSのバージョンが古いと正常に動作しない場合があるので、必ず最新版にアップデートしておきましょう。
対応機種の確認方法
各キャリアが公式サイトで対応機種一覧を公開しています。まずは自分のスマホが対応しているかチェックしてみましょう。
原因5:配信対象エリア外だった
「テレビで地震速報が流れているのに、なぜスマホが鳴らなかった」という経験をした人は多いと思います。これは、自分のいる地域が配信対象エリア外だった可能性が高いです。
緊急地震速報は「最大震度5弱以上」が予想される地域にのみ配信されるため、それより震度が低い地域には届きません。津波警報も同様で、沿岸地域以外では配信されない場合があります。
つまり、テレビで速報が出ていても、自分の地域が対象外なら鳴らないのは正常な動作です。
原因6:アプリやOSの不具合
ごくまれに、スマホのソフトウェアやアプリの不具合で通知が正常に届かない場合があります。定期的に次のメンテナンスを行っておくのがおすすめです。
- 端末の再起動:一時的な不具合の解消に効果的
- OSのアップデート:セキュリティと機能の向上
- 緊急速報関連アプリの更新:最新版で問題を解決
原因7:津波警報特有の「発表の遅れ」
地震速報と違って、津波警報は「観測による確証」が必要なため、発表までに時間差が生じることがあります。「地震は感じたけど津波警報がこない」という場合でも、後から警報が発表される可能性があります。
海岸部にお住まいの方は、「揺れを感じた=津波の可能性もある」と考えて、速報を待たずに避難行動を取ることが重要です。
絶対に入れておきたい「NERV防災アプリ」
ここまで公式のエリアメールが届かない原因を解説してきましたが、「それでも不安」に感じる人もいるでしょう。そのような人におすすめしたいのが「特務機関NERV防災アプリ」です。
エヴァンゲリオンファンの方なら名前だけで「おっ?」と思われるかもしれません。それだけを聞くとネタっぽいアプリに聞こえますが、遊び心のある見た目に反して、その中身は本気の防災アプリです。


NERV防災アプリの凄すぎる特徴
①国内最速級の防災速報
気象庁や関連機関の公式データをリアルタイムで処理し、多くの場合、テレビ放送や他のアプリより早く通知が届きます。「公式のエリアメールより早かった」という報告も数多く寄せられています。
②秒単位のカウントダウン機能
「あと何秒で震度○程度の揺れが到達します」という形で、リアルタイムカウントダウンを表示してくれます。これがあると心の準備ができるので、パニックを防げますよね。
③豊富な防災・気象情報を一元管理
地震・津波だけでなく、次の情報もまとめて受信できます。
- 台風・豪雨・雷情報
- 特別警報・土砂災害警戒情報
- 噴火・ダム放流情報
- 雪・吹雪情報
このアプリだけで日本の主要な災害情報をカバーできるのは、かなり便利です。
④広告なし&使いやすいインターフェース
防災アプリなのに広告が表示されるものも多い中、NERV防災アプリは完全に広告フリーです。緊急時に余計な情報に惑わされることがないのは、本当にありがたいポイント。
インターフェースも直感的で分かりやすく、普段使いでもストレスを感じません。
⑤基本機能はすべて無料
驚くべきことに、ここまでの機能がすべて無料で利用できます。登録地点を3か所まで設定できるので、自宅・職場・実家などを登録しておけば、大切な人のいる場所の情報もキャッチできます。
有料プラン(月250円〜)もありますが、登録地点を6か所まで増やせる程度の違いなので、ほとんどの方は無料版で十分でしょう。
なぜNERV防災アプリがこれほど優秀なのか?
実は、このアプリを開発・運営しているのは「ゲヒルン株式会社」という情報セキュリティの専門企業。エヴァの世界観を借りたネーミングですが、技術力は本物です。
気象業務支援センターから気象データの提供を受けて、独自のシステムで高速処理しているため、公式発表とほぼ同時、時には数秒早く情報を配信できるわけです。
また、プライバシーへの配慮も徹底しており、ユーザーの個人情報や移動履歴などは一切取得していません。こういった点も、安心して利用できる理由の一つですね。
NERV防災アプリはiPhone、Android向けにアプリが提供されており、以下からダウンロードできます。

まとめ:今すぐ対策して災害に備える
日本は地震や津波など、大きな災害に見舞われることが多い国です。「まさか自分が」ではなく、「いつか必ず遭遇する」という前提で準備しておくことが、自分と大切な人の命を守ることにつながります。
この記事を読んだこの機会に、ぜひスマホの設定を確認してみてください。また、不安な方はNERV防災アプリも試してみてください。