【無料・簡単】PDFをExcelに変換する方法3選|表データを正確に取り込むコツも解説

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仕事でPDFファイルの表データをExcelで編集したいと思ったけど、Excelに直接取り込めなくて困ったことはないですか?実は、専用ソフトを購入しなくても、誰でも簡単にPDFをExcelに変換できる方法があります。そこで、PDFをExcelに変換する方法を、無料でできるものを中心に解説していきます。

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無料でできる!PDFからExcelへの変換方法3選

ExcelでPDFファイルを直接開くことはできません。「プログラムから開く」では選択できませんし、Excelの「ファイルを開く」からでもPDFは選べません。そのため、別の方法を使う必要があります。

PDFを無料でExcelファイルに変換するか、Excelファイルで表として取り込むには次のような方法があります。なお、今回はサンプルとして次のようなPDFファイルを作ってみました。これをそれぞれの方法で変換してみます。

一般的な請求書フォーマットのPDFファイルで試した

Adobe公式オンラインツールを使う(最も簡単)

1つ目の方法が、Adobe公式が提供するオンライン変換サービスを使う方法です。これが最も手軽で高精度な方法といえるでしょう。

このサービスの最大の魅力は、完全無料で利用できることです。アカウント登録も不要で、思い立ったときにすぐ使えます。また、ソフトをインストールする必要がないため、会社のパソコンでも制限を気にせず利用できるでしょう。

変換精度についても高い水準を保っており、Adobe公式サービスという安心感もあります。多くの場合、表の構造や数値データを正確に変換してくれるため、手動での修正作業も最小限で済むのがメリットです。

この方法で変換するには、ブラウザで👇の「Adobe Acrobat PDFをExcelに変換」ページにアクセスします。

https://www.adobe.com/jp/acrobat/online/pdf-to-excel.html

ページが表示されたら、変換したいPDFファイルをページの枠内にドラッグ&ドロップします。

自動的にExcel(.xlsx)形式に変換されるので、「ダウンロード」をクリックします。

Excelファイルがダウンロードされたら、ファイルを開きます。「編集を有効にする」をクリックし、適宜修正します。

このように、わずか4ステップで変換できます。変換速度も速く、数秒から数分で完了します。

注意

アップロードしたファイルは一定時間後にAdobeのサーバーから自動削除されますが、データを一時的に外部へ送信することになります。そのため、機密性の高い文書を扱う場合は注意が必要です。

Wordを利用する

Wordを利用するのも一般的な方法です。すべてローカル環境で行えるので、Wordの扱いに慣れている人なら、この方法でもOKです。

まず、PDFファイルをWordで開きます。開き方の一例ですが、PDFファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」をクリックします。

アプリの選択画面が表示されるので、「Word」を選択して「一度だけ」をクリックします。

注意

「常に使う」を選択すると、PDFファイルを開く標準のアプリがWordになってしまうので注意しましょう。

WordでPDFファイルが開きます。データをすべて選択し、右クリックして「コピー」をクリックします(またはCtrl+Cキーを押す)。

Excelを開き、任意のセルの上で右クリックし、貼り付けをクリックします(またはCtrl+Vキーを押す)。

WordのデータがExcelに貼り付けられました。必要に応じて修正します。

このように、Wordを使えば、完全に無料で追加アプリも不要です。ただし、この方法の場合は次のような制限があります。

  • 複雑な表組みはレイアウトが崩れる可能性がある
  • 画像や特殊な書式は正しく変換されない場合がある
  • 手動での調整作業が必要になることが多い

簡単な表組みや文字データがメインのPDFなら、この方法でも十分対応できるでしょう。

Excelの「データの取得」機能を使う

実は、Excel自体にもPDFからデータを取得する機能が備わっています。この方法を使えば、Excel以外のアプリも不要ですし、オンラインサービスを使わずに済みます。

Excelを開いたら「データ」タブを開き、「データの取得」→「ファイルから」→「PDFから」をクリックします。

データの取り込みダイアログが表示されるので、変換したいPDFファイルを選択し、「インポート」をクリックします。

ナビゲーターが表示されるのでデータを選択します。表示されるプレビューを確認し、「読み込み」をクリックします。

選択したデータがテーブルとして取り込まれます。あとは適宜修正します。

このようにPDFの内容を取り込めます。割と簡単にできるので、一度試してみるのがおすすめです。なお、次のような注意点もあります。

  • PDFの構造によっては、うまく認識されない場合がある
  • 画像化された文字(スキャンPDF)は読み取れない
  • Excel 2016以降で利用可能

有料アプリでより高精度な変換

PDF編集の定番ソフトといえば、Adobe Acrobat Proです。このアプリを使うにはサブスク契約が必要になりますが、もし使える環境にあるなら、こちらを使うのがおすすめ。最も精度の高い変換が可能です。

まず、Acrobat ProでPDFファイルを開き、「すべてのツール」→「PDFを書き出し」をクリックします。

「Microsoft Excel」を選択します。「認識されたテキスト言語」で「日本語」を選択し、「変換」をクリックします。

あとはExcelファイルの保存場所を指定すれば変換は完了です。

この方法なら、有料版ならではの高精度な変換が期待できますし、バッチ処理機能を使えば複数ファイルの一括変換も可能です。

変換時の注意点とコツ

PDFをExcelに変換する際は、以下の点に注意してください。

レイアウトの崩れについて

PDFとExcelでは根本的に文書構造が異なるため、完璧な変換は難しい場合があります。特に次のような要素は注意が必要です。

  • 複雑な表組み
  • 画像と文字が混在したレイアウト
  • 特殊なフォントや装飾

変換後は必ず内容を確認し、必要に応じて手動で修正するようにしましょう。

ファイルサイズと処理時間

大容量のPDFファイルや、ページ数が多いファイルは変換に時間がかかることがあります。また、オンラインツールの場合はアップロード時間も考慮する必要があります。

急ぎの作業の場合は、時間に余裕を持って作業を開始した方がいいでしょう。

セキュリティ面での配慮

前述しましたが、オンラインツールを使用する際は、機密性の高い文書の取り扱いに注意が必要です。社外秘の情報や個人情報が含まれる文書の場合は、次の対策を検討してください。

  • 社内のセキュリティポリシーを確認する
  • 可能であれば有料ソフトを使用する
  • 変換後は元ファイルを適切に削除する

手書きをスキャンしたPDFファイルを取り込むには?

「手書きの売上表をスキャンしたPDFがあるんだけど、これもExcelに取り込めるの?」という疑問をお持ちの方もいることでしょう。

これまで紹介した方法は、主にテキストデータや表組みが含まれたPDFファイルに有効な手法です。しかし、手書きの資料をスキャンしたPDFファイルや、画像として保存されたPDFの場合は、少し異なる方法が必要です。

そんなときは、Microsoft 365で利用できる「画像からデータの取得」機能を使うのがおすすめです。この機能では、OCR(光学文字認識)技術を使って、画像化された文字や数値を自動的に読み取り、Excelの表として変換してくれます。

手書き文字の認識精度も年々向上しており、きれいに書かれた文字であれば、かなり高い精度で読み取ってくれますよ。詳しい操作方法や設定のコツについては、👇の記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。

まとめ:用途に応じて最適な方法を選ぼう

PDFをExcelに変換する方法を解説してきました。それぞれの方法には特徴があるので、用途に応じて使い分けることが大切です。

まずは、無料のAdobe公式オンラインツールを試してみるのがいいでしょう。操作も簡単ですし、多くの場合は問題なく変換されると思います。

もし、変換がうまくいかない場合は、前述したWordを使った方法や、Excelの「データの取得」機能を併用してみてください。複数の方法を組み合わせることで、より良い結果が得られることもあるので、色々と試してみるといいでしょう。

PDFとExcelの変換作業が効率化されれば、日々の業務もきっとスムーズになります。ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。

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