macOS 15.4 Sequoia では、アップルの AI 機能「Apple Intelligence」が日本語でも使えるようになりました。その中の機能の一つ「スマートリプライ」は、メールアプリやメッセージアプリで返信を提案してくれるというもの。しかし、精度はイマイチで、今のところあまり使えません。そこで、返信の提案が邪魔だと感じる人は、オフにしておくのがおすすめです。
Apple Intelligence の「スマートリプライ」とは?
Apple Intelligence の「スマートリプライ」は、メールアプリやメッセージアプリで使える機能で、相手への返信を考え、提案してくれる仕組みです。
例えばメールアプリの場合、相手からのメールへの返信画面を開くと、Apple Intelligence が返答の選択肢を表示します。その中から、最も適切なものを選ぶと、その内容をもとに、返信文が自動で作成されます。あとは、その内容を手直しすればすぐに返信ができるというものです。


ほぼ同じように、メッセージアプリでも返信しようとすると候補が表示され、自動で返信を作ってくれます。
ただ、実際に使ってみると、返信の精度はまだ十分とは言えません。内容が的を射ていないことも多く、実用性には疑問が残る印象。もし、表示された候補を間違えてクリックしてしまうと、生成する時間が無駄になってしまいますので、「最初から表示されない方が良い」と感じる人もいるかもしれません。
このように感じる場合は、候補が表示されないようにスマートリプライをオフにしておくのがおすすめです。
スマートリプライをオフにする
スマートリプライをオフにするには、システム設定で「キーボード」を開き、「入力ソース」内にある「編集」をクリックします。

表示された画面の「提案された返信を表示」をオフにし、「完了」をクリックします。これでオフに設定できました。

iPhone や iPad ではスマートリプライをオフにできない
スマートリプライは iPhone や iPad でも利用できますが、現在のところ、スマートリプライを単独で無効化することはできないようです。Apple Intelligence 全体をオフにすれば、スマートリプライも無効化されますが、その他の AI 機能も使えなくなってしまうので、あまり現実的ではありません。
これについては、設定項目が追加されるのを待つしかないようです。
まとめ:スマートリプライを使わないならオフでも問題なし
個人的には、Apple Intelligence のスマートリプライ機能はやや期待はずれな感じでした。そのため、今のレベルなら使わなくても問題ないかなというレベルですね。誤って候補を選んでしまうと無駄な返信が生成されるため、時間を取られる原因にもなりますし、文面を考えてもらうなら、他の生成 AI を使った方が効率的に感じました。
もし、自分のように感じている方は、とりあえずはオフにしておいても問題ないでしょう。ただ、Apple Intelligence は始まったばかりですので、今後はグンと使えるようになる可能性もあります。ですので、定期的にチェックするのは悪くないと思います。