昨年は、iPad AirにPro、そしてminiと立て続けに発売されたiPad。今年は少し落ち着くかなと思っていましたが、2025年春に「iPad第11世代」と「次世代iPad Air」の発売が噂されています。そこで、海外のリーク情報や噂を基に予想していきたいと思います。
どちらも2025年春に発売の予想
「iPad(第11世代)」(通称・無印iPadですね)と「次世代iPad Air」は、いずれも2025年春に発表・発売されるとの噂です。
iPad(第10世代)が発売されたのは2022年10月ですので、すでに発表されてから約2年が経過。iPadの発売周期は通常約18~24カ月ごとなので、そろそろ発売されてもおかしくない次期です。実際、2024年5月に販売価格を引き下げられていますし、今発売中のiPadの中では唯一Apple Intelligenceに非対応のモデルです(ただ11世代でも非対応の可能性あり)。
一方、iPad Airは昨年に11インチと13インチのiPad Air(M2)が発売されたばかり。約1年での新型投入はかなり異例の出来事になりそうです。ただ、BloombergのMark Gurman氏が定期発行しているニュースレター「Power On」で新型iPad Airの発売にも触れていたとのことなので、その可能性は高そうです。
iPad(第11世代)の予想まとめ
iPad(第11世代)のリーク情報を元に、第10世代との比較表を作ってみました。
項目 | iPad第10世代 | iPad第11世代(予想) |
---|---|---|
発売日 | 2022年10月26日 | 2025年3月頃(予想) |
プロセッサ | A14 Bionic | A16 Bionic(またはA17 ProかA18 Bionic) |
ディスプレイ | 10.9インチ Liquid Retina(非ラミネート) | 10.9インチ Liquid Retina(非ラミネート・反射防止コーティングが追加の噂) |
解像度 | 2360 x 1640 ピクセル(264ppi) | 同じ(変更なしの可能性) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz(変更なしの可能性) |
ストレージ | 64GB / 256GB | 128GB / 256GB(予想) |
リアカメラ | 12MP広角カメラ | 改良された12MP広角カメラ(予想) |
フロントカメラ | 12MP超広角(横向き配置、センターフレーム対応) | 同じ(変更なしの可能性) |
バッテリー | 約7,606mAh | 同等または若干の改善(予想) |
接続ポート | USB-C(USB 2.0速度) | USB-C(USB 2.0速度、変更なしの可能性) |
Apple Pencil対応 | Apple Pencil第1世代(USB-Cアダプタ経由) Apple Pencei(USB-C) | Apple Pencil第2世代 Apple Pencei(USB-C) |
スピーカー | ステレオスピーカー(横向き配置) | 同じ(変更なしの可能性) |
価格 | 449ドル〜(5万8,800円〜) | 同等または若干の値上げ(予想) |
注目ポイントは次の通りです。
ディスプレイやデザイン
iPad(第11世代)は現行モデルとほぼ同じデザインのままで、主にパフォーマンスの向上がメインと予想されています。そのため、ディスプレイについても大きな変更がなく、現行モデルと同じスペックであるとされています。ただし、反射防止コーティングが追加される可能性があり、屋外での視認性が向上することが期待されています。
チップセットとメモリ
大方の予想は「A16 Bionicチップ」が搭載されるとなっています。ただし、このチップセットではApple Intelligenceに対応できません。エントリーモデルなので差別化として非対応の可能性はありますが、同時期に発売されると噂されているエントリーモデルのiPhone SE4では「A18 Bionicチップ」を搭載するという予想です。
もし、無印iPadでもApple Intelligenceへ対応させるのであれば、iPad mini(A17 Pro)と同じ「A17 Pro」、または「A18 Bionic」が搭載されるのではないでしょうか。
また、メモリについて言及されているリーク情報がほとんどないのですが、Apple Intelligenceへ対応するのであれば、メモリは最低8GBが必要となります。ですので、Apple Intelligence対応と発表されたとしたら8GB搭載は確定的と言えるでしょう。
なお、Apple Intelligenceについては、下の記事でまとめていますのであわせてご覧ください。
ストレージ
iPad(第10世代)は64GBと256GBの2モデルです。しかし、同じストレージ構成だったiPad miniは、昨年のモデルから128GB/256GB/512GBの構成に変更されました。
iPadOS自体は、システムデータやキャッシュを含めて約10〜25GBのストレージを使用するので、64GBだとユーザーが実際に使える容量は約40〜50GBとなります。これだとアプリを多数使う場合は容量不足になってしまうかもしれません。
ですので、流石に64GBはオミットとなり、128GBスタートになるんじゃないかと思います。
背面カメラ
カメラは現行モデルの12MP広角カメラのままと予想されています。ただし、性能面が向上しており、恐らく「Smart HDR 4」に対応すると見られています。これはiPad mini(A17 Pro)と同じで、写真の品質が向上するのではないでしょうか。
Apple Pencil
iPadになくてはならないApple Pencilですが、現行モデルはApple Pencil第1世代とApple Pencil(USB-C)に対応していました。いずれもケーブルで接続しないと充電&ペアリングができないので、非常に不便です。
これは希望的観測ですが、流石に第1世代は古くなってきているので、そろそろApple Pencil第2世代に対応するのではないでしょうか。ただ、価格を抑えるという観点だと現行モデルと同じという可能性も捨てきれません。
次世代iPad Airの予想まとめ
次世代iPad Airのリーク情報を元に、iPad Air(M2)との比較表を作ってみました。
項目 | iPad Air(M2, 2024) | 次世代iPad Air(予想, 2025) |
---|---|---|
発売日 | 2024年5月15日 | 2025年春(予想) |
プロセッサ | M2チップ | M4チップ(予想) |
ディスプレイ | 11インチ / 13インチ Liquid Retina(IPS LCD) | 11インチ / 13インチ Liquid Retina(改良版) |
解像度 | 11インチ: 2360 x 1640 ピクセル | 同じ(変更なしの可能性) |
13インチ: 2732 x 2048 ピクセル | 同じ(変更なしの可能性) | |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz(または90Hz) |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | 256GB / 512GB / 1TB(128GBモデル廃止の可能性) |
リアカメラ | 12MP広角カメラ | 改良された12MP広角カメラ(予想) |
フロントカメラ | 12MP超広角(横向き配置) | 同じ(変更なしの可能性) |
バッテリー | 最大10時間(Wi-Fi利用時) | 同等または若干の改善(予想) |
接続ポート | USB-C(USB 3.1 Gen 2) | USB-C(Thunderbolt対応の可能性) |
Apple Pencil対応 | Apple Pencil Pro Apple Pencei(USB-C) | 同じ(変更なしの可能性) |
スピーカー | ステレオスピーカー(横向き配置) | 同じ(変更なしの可能性) |
価格 | 11インチ: 599ドル〜(9万8,800円〜) 13インチ:799ドル〜(12万8,800円〜) | 同等または若干の値上げ(予想) |
注目ポイントは次の通りです。
ディスプレイやデザイン
次世代iPad Airは現行モデルとほぼ同じデザインのままで、主にパフォーマンスの向上がメインと予想されています。そのため、ディスプレイについても大きな変更がないという予想も多いです。ただ、11インチモデルの明るさが13インチモデルと同じ600ニトになるという噂があるので、11インチモデルは明るい場所でも見やすくなる可能性があります。
また、一部では90Hzのリフレッシュレートを持つディスプレイが採用される予想もあります。これが正しければ、より滑らかな操作感が実現されます。iPad Proのリフレッシュレートは120Hzですので、また一歩Proに近づく感じですね。
チップセットとメモリ
次世代iPad Airでは、M4チップが搭載されるリークが多数を占めています。ただし、iPad Proとは差別化されそうです。具体的には、iPad ProのM4チップは「9コアCPUと10コアGPU」または「10コアCPUと10コアGPU(1TB以上)」ですが、次世代iPad AirのM4チップは「8コアCPUと8コアGPU」になりそうです。
USB-Cポート
次世代モデルでは、USB-CポートがThunderbolt対応になる可能性があります。これにより、データ転送速度や、外部ディスプレイ接続の利便性が向上することが期待されています。
Wi-Fi 7
次世代モデルでは、WI-Fiの最新規格「Wi-Fi 7」に対応すると予想されています。Wi-Fi 7は、Wi-Fi 6の約4倍以上にあたる通信速度46Gbpに対応し、より安定した通信が行える規格です。これにより、動画視聴やオンラインゲームにおいて利便性が向上します。
ただ、WI-Fi 7で接続するには、Wi-FiルーターがWi-Fi 7に対応していないといけないので、その環境がない人は宝の持ち腐れになってしまいます。正直、Wi-Fi7対応ルーターはかなり高価なので、持っている人はまだ少ないかと思います。ですので、「対応したんだな」ぐらいの感じで見ておくのがいいかと。
新しいMagic Keyboard
現行のiPad Airは2020年に発売されたiPad Pro向けのMagic Keyboardが使えますが、専用のキーボードはありませんでした。しかし、次世代iPad Air向けのMagic Keyboardが発売されるとの噂です。
この次世代iPad Air向けの新しいMagic Keyboardは、iPad Pro(M4)向けのものと同じようにファンクションキーが搭載されるとのことです。iPad Pro向けのキーボードはアルミトップケースが採用されていますが、iPad Air向けはアルミトップケースは採用せず、その代わりに価格を抑える方向のようです。
iPad Pro+Magic Keyboardの組み合わせって、性能は抜群ですが価格も抜群に跳ね上がってしまって手が出しにくかったんですよね。しかし、価格の抑えられたiPad Air+Magic Keyboardの組み合わせなら、比較的手が出しやすいものになりそうです(それでも高いとは思うけど)。
まとめ:新モデルは見た目はあまり変わらずスペックが上がる感じ
気になる価格ですが、iPad(第11世代)も次世代iPad Airも同等または若干の値上げが予想されています。そのため、今の価格帯に近いと考えておいて問題なさそうです(日本は為替レートの影響もあるので油断はできませんが)。
このような感じで、いずれの新モデルもデザイン等に大きな変更はなく、主に内部的なスペックアップがメインになりそうです。特にiPad Airはその傾向が強そうですね。無印iPadは2年ぶりの登場となるので、Apple Intelligenceに対応するかどうかが個人的な注目ポイントです。
いずれにせよ、大きな驚きはありませんが、安心して購入できるモデルとなりそうです。発表は3月上旬、発売は3月下旬になりそうなので、楽しみにしておきましょう。
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