日々の連絡に多くの人が使っているLINEですが、2025年11月4日に重要な変更が実施されます。この日を境に、古いバージョンのLINEアプリを使っている方は、アプリが利用できなくなる可能性があるんですよね。
そこで、LINEのサポート終了について、どんな機種が影響を受けるのか、そして今後どう対処すればいいのかを、わかりやすく解説していきます。
サポート終了の対象バージョンと実施日
2025年11月4日をもって、LINEはアプリバージョン13.20.0以下のサポートを終了すると発表しました。
つまり、この日以降は古いバージョンのLINEアプリでは、メッセージの送受信ができなくなったり、アプリ自体が起動しなくなったりする可能性があります。LINE公式からの発表によると、対象ユーザーには強制アップデート通知が表示される場合もあるとのこと。
もちろん、最新のバージョンにアップデートすれば問題ないのですが、ここで問題になるのは「アップデートしたくてもできない」という方がいることです。
どの機種が影響を受けるの?
一言でまとめると、古いスマホの場合は最新のLINEアプリがサポートするOSのバージョンにアップグレードできないため、LINEアプリが使えなくなるということです。
iPhoneユーザーの場合
iPhoneをお使いの方で注意が必要なのは、iOS 15未満の端末です。具体的には次の機種が該当します。
- iPhone 6s / 6s Plus
- iPhone 7 / 7 Plus
- iPhone SE(第1世代)
これらの機種(およびそれ以前の機種)は、最新のLINEアプリにアップデートすることができません。一方、iPhone 8以降の機種をお使いの方は、基本的に影響を受けることはないでしょう。
Androidユーザーの場合
Android端末では、Android 7.1.2未満のOSを搭載している機種が影響を受けます。
Androidは機種が多岐にわたるため一概には言えませんが、2016年頃以前に発売された古いスマートフォンやタブレットを使い続けている方は、注意が必要です。
自分の端末が対象かどうか確認する方法
スマホのOSのバージョンを確認するには、次の手順で操作します。
iPhoneの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「情報」をタップ
- 「ソフトウェアバージョン」を確認
ここで「iOS 15」以上の数字が表示されていれば問題ありません。
Androidの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「デバイス情報」または「端末情報」をタップ
- 「Androidバージョン」を確認
「8.0」以上であれば、基本的に大丈夫です。
なぜサポートを終了するの?
「まだ使えるのに、どうしてサポートを終了するんだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。LINEがサポートを終了する主な理由は、以下の3つです。
セキュリティの維持
古いバージョンのアプリでは、最新のセキュリティ対策が適用できず、ユーザーの個人情報や通信内容を守りきれなくなってしまいます。詐欺やアカウント乗っ取りなどのリスクも高まるため、安全性を確保するにはサポート終了が必要です。
機能の改善
新しい機能を追加したり、より快適に使えるよう改良したりするには、ある程度新しいOSや端末の性能が必要になります。古い環境をサポートし続けると、新機能の開発が制限されてしまうんですね。
サポート効率化
あまりにも多くのバージョンをサポートし続けると、不具合対応やメンテナンスに莫大なコストがかかります。ある程度バージョンを絞ることで、より質の高いサポートを提供できるというわけです。
公式FAQでも説明されているように、これらは利用者の安全と利便性を守るための措置です。
今後の対処法と注意点
残念ながら、対象の古い端末では2025年11月4日以降、LINEが利用できなくなります。以下の対処法を検討しましょう。
1. 端末のOSアップデートを試す
まずは、お使いの端末でOSのアップデートができないか確認してみてください。iOS 15やAndroid 8.0以上にアップデートできれば、引き続きLINEを使えます。
ただし、古い機種ではOSアップデート自体が提供されていない場合がほとんどです。その場合は次の方法を検討する必要があります。
2. 機種変更を検討する
OSアップデートができない場合は、残念ながら新しい端末への買い替えが必要になります。スマートフォンの買い替えを検討する際は、今後数年使えるよう、できるだけ新しいモデルを選ぶことをおすすめします。
とはいえ、最新のスマホはかなり高いことが多く、財布には厳しいのが実情です。特にiPhoneは高止まりしていて辛いですね。LINEを使うだけだったら最新のスマホである必要もないので、手頃な中古モデルを検討してもいいかもしれません。
ただ、中古スマホを買う場合はフリマやオークションはあまりおすすめできません。バッテリーやスマホの状態が確認でき、赤ロムに対する保証もしっかりした「にこスマ」のような専門業者で探したほうがいいでしょう。
3. 引き継ぎ手順を必ずチェック
機種変更する前に、必ず引き継ぎ手順を必ずチェックしておきましょう。引き継ぎに失敗すると、大切なトーク履歴が失われる可能性があります。詳しい手順はLINE公式ヘルプで詳しく案内されています。
よくある質問
Q1: iPhone 7でLINEは使い続けられる?
iPhone 7はiOS 15にアップデートできますので、最新のiOSにアップデートすれば引き続きLINEを利用できます。ただし、iPhone 7の最終サポートOSはiOS 15.8.3となっているため、将来LINE公式が「iOS 16以上必須」となった場合は利用不可になる可能性が高いです。そのため、長期に利用することを考えるなら、iOS 26に対応したiPhone(iPhone 11以降やSE第3世代)がおすすめです。
Q2: 古いAndroidではどのような不具合が発生する?
2025年11月4日以降、古いAndroid端末では次のような問題が発生する可能性があります。
- LINEアプリが起動しない
- メッセージの送受信ができない
- 通話機能が使えなくなる
- アプリが強制終了する
完全に使えなくなるタイミングは端末によって異なる場合がありますが、サポート終了日以降は正常に動作する保証がなくなります。
Q3: トーク履歴の移行はどこまでできるの?
基本的に、バックアップを取っていればすべてのトーク履歴を新しい端末に移行できます。ただし、異なるOS間(iPhoneからAndroid、またはその逆)での移行の場合、一部の機能や設定が引き継げないこともあるので注意が必要です。
また、写真や動画などの添付ファイルも、端末の容量やバックアップの設定によっては全て移行できない場合があります。大切なデータは事前に端末本体やクラウドサービスに保存しておくと安心です。
まとめ:早めの対応がおすすめです
今回のLINEアプリサポート終了は、セキュリティ向上や新機能の提供のために必要な措置です。不便に感じる方もいかもしれませんが、より安全で快適にLINEを使い続けるためには避けられない変更です。
特に古い端末を使っている方は、2025年11月4日までに次の内容を確認・実施したほうがいいでしょう。
- 自分の端末のOSバージョンを確認する
- 可能であればOSをアップデートする
- アップデートできない場合は、機種変更を検討する
- 機種変更前に必ず引き継ぎ手順を確認する
期日ギリギリになると慌ててしまうので、早めに対応するのがおすすめです。特に、機種変更には時間がかかる場合もありますからね。
最新情報については、LINE公式ヘルプセンターで随時更新されていますので、定期的にチェックしてみてください。