【2025年6月】Windows UpdateでPCが起動しない!文鎮化トラブルの原因と対策まとめ

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パソコンが急に起動しなくなった、BIOS画面すら出ない…そんな恐ろしい事態が2025年6月、実際に多くのユーザーに降りかかりました。

Windows Updateを適用したあと、富士通やマウスコンピューターなどの一部メーカー製PCで「完全に起動できない」という深刻なトラブルが続出。多くのPCが完全に起動できず、事実上使用不能になる状態(いわゆる「文鎮化」)になってしまいました。そこで、このトラブルの原因や影響範囲、そして各メーカーの対応状況について詳しく解説していきます。

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なぜこんなことが起きたのか?技術的な原因を分かりやすく解説

今回のトラブルの元凶は、Secure Boot DBX(禁止リスト)の急激な容量拡大にあります。ちょっと専門的な話になりますが、できるだけ分かりやすく説明しますね。

Windows Updateではセキュリティのためのアップデートとして、Windows 10の「KB5060533」やWindows 11の「KB5063060」などが配信されました。この更新で、パソコンのセキュリティ機能の一つである「Secure Boot」の禁止リストが、従来の8KBから24KBへと一気に3倍に膨れ上がっています。

問題は、古いパソコンのBIOS(UEFI)がこの急激な変化に対応できなかったことです。特に2015年から2018年頃に製造されたPCでは、BIOS内のDBX格納領域や処理能力が不足していたため、更新データの書き込みに失敗してしまいました。結果として、BIOSレベルで異常が発生し、パソコンが完全に起動できない状態になってしまったというわけです。

Microsoft側も「サードパーティー製ファームウェア(BIOS/UEFI)との互換性問題」と説明していますが、要するに古いBIOSが新しいアップデートについていけなくなったということですね。

正直なところ、こうした大規模なトラブルが発生すると「事前のテストは十分だったのか?」と疑問に思ってしまいます。特に2015年から2018年のPCって、まだまだ現役で使っている方も多いはずですよね。Microsoftはアップデートを配信する前に、もう少し幅広い機種での動作確認をしてもらえればと思うのは、ユーザーとしては当然の感情でしょう。

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症状の具体例:こんな画面で止まったら要注意

今回のトラブルでは、次のような症状が報告されています。

  • メーカーロゴ画面からまったく先に進まない
  • 「自動修復を準備しています」の画面でフリーズ
  • BIOS設定画面自体が表示されない(富士通製PCに多い)
  • 電源は入るが画面が真っ暗なまま

特に富士通製PCでは、通常なら電源を入れた直後に表示されるBIOS画面すら出ないという、最も深刻な症状が多数報告されています。これは一般的なトラブルシューティングでは対処が困難な状況ですね。

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どのメーカーが影響を受けたのか?被害の全貌

今回のトラブルで影響を受けたメーカーは思った以上に多岐にわたります。主要な被害メーカーを表にまとめてみました。

メーカー名主な対象機種症状対応状況
富士通ESPRIMO・CELSIUSシリーズ(2015-18年)BIOS画面すら表示されず完全起動不能アップデート配信を一時停止、公式対策を案内中
マウスコンピューターmouse/G-Tune/DAIV/MousePro約16機種ロゴ画面でフリーズ、自動修復画面で停止対策BIOS配布済み・準備中、サポート窓口設置
GIGABYTEG5/G6/G6XシリーズノートOS起動不能、再起動ループ修正版BIOS配布開始
エプソンダイレクトEndeavor NA710E/NA711EEPSONロゴから進まない修理対応でUEFI修正
ThundeRobot一部ノートPCBIOS起動不能サポート窓口で個別対応

この表を見ていただくとわかるとおり、国内外の主要なPCメーカーで幅広くトラブルが発生しています。富士通では特に深刻な被害が報告されており、BIOS画面も表示されない完全な起動不能状態が続出しました。マウスコンピューターやGIGABYTEなどでは対策BIOSの配布が進んでいますが、エプソンダイレクトのように修理対応が必要なケースもあります。

ただし、この表に載っているメーカー以外でも同様のトラブルが発生している可能性は十分にあります。実際、一部の海外ブランドでも類似現象の報告が上がっているようです。もしお使いのPCで6月のWindows Update後に「ロゴ画面で止まる」「自動修復画面から進まない」「BIOS画面が出ない」といった症状が出た場合は、今回のトラブルを疑ってみてください。メーカーが公式発表していなくても、同じ原因による可能性があります。

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各メーカーの公式対応とアナウンス状況

今回のトラブルを受けて、各メーカーはどのような対応を取っているかをまとめました。メーカーによって対応方針が異なるため、お使いのPCのメーカー情報をしっかり確認しておくことが大切です。

富士通の対応

富士通は2025年6月13日以降、該当するモデルへのWindows Update配信を一時停止する措置を取りました。問題が確認されていない機種から順次配信を再開するとしており、公式サポートページで随時情報を更新しています。

BIOS画面すら表示されない症状については、一般ユーザーによる復旧が困難なため、メーカーサポートへの連絡を強く推奨しています。

Windows 10環境のデスクトップパソコンの一部でWindows Update後に起動できなくなる問題について - FMVサポート
Windows 10環境のデスクトップパソコンの一部でWindows Update後に起動できなくなる問題についてのご案内です。

マウスコンピューターの対応

マウスコンピューターは2025年6月16日にトラブルの発生を公式発表し、原因を特定した上で対策BIOSの配布を開始しました。現在、次のような対応状況となっています。

BIOS更新が公開済みの機種:

  • mouse A5、B5、F7、K5、K7
  • DAIV S4、R6
  • MousePro C4、G4

BIOS更新を準備中の機種:

  • G-Tune E4、E5、P5、P7
  • DAIV 4N、5N
  • MousePro L5

また、専用のサポート窓口を設置し、電話・メールでの個別対応も実施しています。

マウスコンピューター FAQ
マウスのアフターサポートは、ご購入頂いた製品に役立つ情報や、専任スタッフによる問い合わせサポートをご用意しています。ドライバ・マニュアルのダウンロードや修理のお申し込みもこちらから。365日24時間対応。

GIGABYTEの対応

GIGABYTEでは主にG5/G6/G6XシリーズのノートPCで影響が確認されており、OS起動不能や再起動ループといった症状が報告されています。同社は修正版BIOSの配布を開始しており、公式サポートサイトで対象機種と対策方法を案内中です。

Access Denied

エプソンダイレクトの対応

エプソンダイレクトではEndeavor NA710E/NA711Eで起動不能トラブルが発生し、EPSONロゴから進まない症状が確認されています。同社では該当機種の修理受付を開始し、UEFI(BIOS)の修正対応を実施しています。一般的なトラブルシューティングでは復旧が困難なため、修理での対応となっているのが特徴です。

ドキュメント移動

ThundeRobotの対応

ThundeRobotでは一部ノートPCでBIOS起動不能の症状が報告されています。2025年6月のWindowsセキュリティアップデート適用後に発生したケースも含め、公式には影響を受ける具体的な機種リストは公開されていませんが、Microsoftや複数メディアはThundeRobot製品での発生を認めています。類似の症状が生じた場合は、ThundeRobot公式のサポートページまたは購入元のカスタマーサポートへ連絡し、個別対応を受ける必要があります。

Microsoftの声明

なお、当のMicrosoft側は、公式コミュニティで「OEMパートナーと連携して調査・サポートを実施中」と正式に認めています。

2025年6月セキュリティパッチでWindowsが起動不能になる問題をMicrosoftが認める/Windows 11で発生の報告もあるが関連性は不明、まずはOEMメーカーへの問い合わせを
2025年6月セキュリティ更新プログラムを適用したWindowsデバイスが起動不能になる問題に関し、米Microsofは6月18日(現地時間)、公式コミュニティサイト「Microsoft Community」で声明を発表した。社内エキスパー...

根本原因については「サードパーティー製ファームウェアとの互換性問題の可能性」と説明し、該当症状が発生したユーザーには各メーカーのサポートへの連絡を推奨しています。

確かにOEM供給という仕組み上、各メーカーがサポートするのは当然のことです。でも、そもそもの発端はMicrosoftが配信したアップデートにあるわけですから、もう少し責任感のある対応を期待したいところですよね。「メーカーサポートに連絡してください」だけでなく、今後同様の問題を防ぐための具体的な改善策も示してもらいたいものです。

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復旧方法と対策:できることとできないこと

トラブルが発生してしまった場合、どのような対処法があるのかについてまとめていきます。症状の深刻さによって取れる対策が大きく変わってくるため、まずは自分でできることと専門家に任せるべきことを見極めることが大切です。

一般ユーザーができる対策

まだトラブルが発生していない場合は、速やかに次の対策を行なってください。

  • メーカーから正式な対策BIOSが提供されるまでWindows Updateの適用を一時停止する
  • 重要データのバックアップを定期的に取る
  • メーカーの公式サポート情報をこまめにチェックする

症状が発生してしまった場合、まずはメーカーに問い合わせることが重要です。その上で、次の対策が行えるなら実行します。

  • メーカーが提供する修正版BIOSの適用
  • Windows回復環境からのシステム復元

専門的な復旧作業が必要なケース

BIOS画面すら表示されない深刻な症状については、次のような専門的な作業が必要になることがあります。

  • USBメモリを使ったEFI shell経由でのBIOS書き換え
  • BIOS回復用のジャンパピン操作
  • メーカー修理による基板レベルでの復旧

これらの作業は一般ユーザーには非常に困難で、下手に手を出すと完全に故障してしまう可能性があります。正直、かなり難易度の高い作業ですので、無理をせずメーカーサポートに相談してください。

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今後の注意点と予防策

今回のようなトラブルは、Windows UpdateとPCハードウェアの互換性問題が顕在化した典型例です。今後も類似のアップデートが配信される可能性があるため、次の点に注意しておきましょう。

予防策として有効なこと:

  • 重要な作業前には必ずデータバックアップを取る
  • Windows Updateは配信されてもすぐには適用せず、数日から1週間程度様子を見る
  • 他のユーザーの報告やメーカーの動向を確認してから適用する
  • 古いPCを使っている場合は、メーカーサポートの終了時期を確認しておく

Windows Updateを一時的に停止する具体的な方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

特に2015年から2018年頃に製造されたPCをお使いの場合、今回のような互換性問題が起きやすい傾向があります。「最新のアップデートはすぐに適用する」という考え方から、「少し様子を見てから適用する」という慎重なスタンスに変えることが、こうしたトラブルを避ける最も確実な方法ですね。

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まとめ:パソコンのメンテナンスは日頃から

今回の2025年6月Windows Updateトラブルは、かなり深刻なトラブルです。もし、該当するPCを使っている場合は、次の対策が必須です。

PCに症状が出ている場合: 無理に自己解決しようとせず、すぐにメーカーサポートに連絡してください。特にBIOS画面が出ない、ロゴ画面で止まるといった症状は、一般的なトラブルシューティングでは対処困難です。

該当機種を使っているが、まだ症状が出ていない場合: 今すぐWindows Updateを一時停止しましょう。メーカーから対策BIOSや正式なアナウンスが出るまで、慎重に様子を見るのがおすすめです。

重要なのは、トラブルが発生してから慌てるのではなく、日頃からの備えですね。やはり、定期的なバックアップは欠かせないと思います。万が一の事態に備えて、普段から対処しておくのがおすすめです。

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