最近、Appleの次世代ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」に関する噂やリーク情報が続々と登場していますね。BloombergのMark GurmanやアナリストのMing-Chi Kuoといった信頼度の高い情報筋からも、興味深い情報が飛び出しています。
そこで、現在海外のサイトで出回っているAirPods Pro 3の最新リーク情報を中心に整理して、発売時期から新機能、価格まで徹底的にまとめてみました。ガジェット好きの皆さんにとって気になる情報が盛りだくさんですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
AirPods Pro 3の発売時期は2025年9月が有力
まず最も気になる発売時期についてですが、2025年9月の発表・発売が最有力とされています。主要な海外リークサイトやアナリスト情報を総合すると、iPhone 17と同時期となる2025年秋のAppleイベントでの登場が濃厚です。
ただし、一部のアナリストからは慎重な見方も出ています。Ming-Chi KuoやJeff Puといった著名アナリストは、新技術(特にヘルスセンサー搭載)による生産遅延で2026年春以降にズレ込む可能性も示唆しているんですね。とはいえ、現状では「2025年秋説」が主流となっています。
価格は据置きの249ドル前後で安定か
価格面では、米国での公式価格は据置きの249ドル(約3.5万円)前後が濃厚とされています。過去のAirPods Proシリーズと同様の価格帯を維持する方針のようです。この価格据置きの背景には、ヘルスセンサー導入や機能強化があっても、競合製品との価格競争力を維持したいというAppleの戦略があると見られています。
日本の価格については、為替レートや地域経済の影響で若干の調整はあるかもしれません。しかし、現在のモデルから大幅な値上げは考えにくそうです。
デザインは継続路線も細部で進化の兆し
外観については、大幅な変更はない見通しです。オリジナルから続く白いラウンドケースのデザインは継続される予定で、AirPodsシリーズのアイデンティティは保たれそうですね。
ただし、一部リーク情報では次のような変更点も噂されています。
ケースのスリム化とサイズダウン
現行のAirPods Pro 2のケースは、MagSafe対応やワイヤレス充電機能の搭載により、初代と比べてやや厚みが増していました。AirPods Pro 3では、バッテリー技術の進歩や内部構造の最適化により、ケース全体の薄型化が実現される可能性があります。
具体的には、現行モデルの厚さ約21.7mmから数mm程度の薄型化が期待されており、ポケットへの収まりやすさが大幅に改善されそうです。また、前述したタッチディスプレイ機能を搭載しながらも、全体のサイズダウンを両立させる設計になっているとのこと。
ただし、バッテリー容量の維持やMagSafe機能の継続が前提となるため、劇的なサイズ変更ではなく「使い勝手を向上させる程度の最適化」に留まる見込みになりそうです。
新色ブラックの追加について
カラーバリエーションについては、従来の白一色展開からブラック(マットブラック)の追加が一部で噂されています。これは海外のリークサイトやYouTubeチャンネルで言及されているものの、信憑性はまだ確定的ではありません。
Appleは過去にiPhone 7 PlusのJet BlackやMacBook Airのミッドナイトカラーなど、ブラック系の高級感あるカラーを展開してきた実績があります。AirPods Proシリーズでも同様のアプローチが取られる可能性は十分考えられます。ですが、前述の通り信憑性には疑問があるので、現時点では「あったら嬉しい」程度の期待値に留めておいた方が良さそうです。
もしブラックモデルが実現すれば、ビジネスシーンでの使用や、よりシックなスタイルを好むユーザーにとって魅力的な選択肢になるでしょう(個人的には嬉しい)。ただし、価格面で上位モデル扱いになる可能性もありますので、この点は注意が必要です。
H3チップ搭載で性能が大幅アップ
技術面では、H3チップの搭載が有力視されています。これは次世代チップになるので、次のような大幅な性能向上が期待されています。
高速ペアリングの実現
現行のH2チップでも十分高速なペアリングを実現していますが、H3チップではさらなる高速化が期待されます。具体的には、ケースを開けてから音楽再生まで1秒以内という、ほぼ瞬時のペアリングが可能になる見込みです。
これは新しいBluetooth接続プロトコルの最適化により実現するもので、初回セットアップ時の待ち時間も大幅に短縮されると思われます。忙しい朝の通勤時やビジネスシーンでの使い勝手が格段に向上しそうです。
よりシームレスなデバイス間の切り替え
H3チップの処理能力向上により、複数デバイス間での自動切替機能がさらに賢くなることが予想されます。現行モデルでも、iPhoneからMacへの切替は可能ですが、時々認識が遅れたり、意図しないタイミングで切り替わったりすることがあります。
新しいチップでは、ユーザーの使用パターンを学習し、より正確なタイミングでデバイス切替を行えるようになるとのこと。例えば、iPhoneで音楽を聞いている時にMacでビデオ会議が始まれば、自動的にMacに音声出力が切り替わる、といった具合です。
ただし、秋のスマホ新法の動向によっては、この機能が利用できなくなる可能性もあります。スマホ新法はApple製品の利便性を失いかねない危険な内容です。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
音質の向上
H3チップでは、より高度な音声処理アルゴリズムが搭載される予定です。具体的には次のような改善が期待されています。
- 空間オーディオのリアルタイム処理精度向上:頭の動きに対する追従性がさらに自然になり、まるで目の前で演奏されているかのような臨場感を実現
- ロスレス音源への最適化:Apple Musicロスレスやハイレゾ音源に対して、より精密な音質再現が可能に
- 個人の聴覚特性に合わせた自動調整:使用者の耳の形状や聴覚特性を学習し、個人に最適化された音質を提供
特に空間オーディオについては、現行モデルでも素晴らしい体験を提供していますが、H3チップでは処理遅延がさらに減少し、より自然な音場再現が期待できそうです。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の強化
ANC機能については、より幅広い周波数帯域でのノイズ除去が実現される見込みです。現行のAirPods Pro 2でも業界トップクラスの性能を誇りますが、H3チップでは次のような進化が期待されています。
- 低周波ノイズの除去性能向上:電車やバスなどの交通機関での騒音をより効果的にカット
- 突発的な騒音への対応速度向上:工事現場の音や突然の大きな音に対して、瞬時に対応するリアクティブANC機能の強化
- 外音取り込みモードの自然さ向上:必要な時だけ外音を取り込む「アダプティブ透明性モード」がより賢く動作
また、ユーザーの周囲環境を常時学習し、場所や時間帯に応じて最適なANC設定を自動選択する機能も搭載される可能性があります。
現行のAirPods Pro 2でも十分高性能ですが、H3チップでこれらの進化が実現されれば、まさに次世代のオーディオ体験を提供してくれそうです。
注目の新機能:ヘルスセンサーとタッチディスプレイ
AirPods Pro 3で最も注目されるのが、ウェアラブル型健康管理デバイスとしての側面です。これまではApple Watchが健康管理機能を担ってきましたが、AirPods Proにも搭載されそうです。また、ケースにタッチディスプレイが搭載されるという噂もあります。
ヘルスセンサー内蔵
特に話題となっているのがヘルスセンサーの内蔵です。具体的には次の機能が検討されているとのこと。
- 体温測定
- 心拍数モニタリング
イヤホンから直接これらの数値を計測し、Apple Watchよりも高精度な耳内計測を実現する狙いがあるようです。ワイヤレスイヤホンがウェアラブル型健康管理デバイスとしても機能するのは、まさに次世代の発想だと思います。
タッチディスプレイ搭載ケース
実現すればさらに便利になりそうなのが、ケース表面でのタッチ操作機能です。ミニタッチスクリーンが搭載され、AirPodsを耳に装着したままでもケース上で各種操作が可能になるという画期的な機能が噂されています。
具体的な操作機能
このタッチディスプレイでは次のような操作が想定されています。
- 音量調整:スライダー形式で直感的な音量コントロール
- トラックスキップ・戻し:楽曲の前後移動やポッドキャストのチャプター移動
- 再生・一時停止:AirPodsに触れることなく再生制御
- ANCモード切替:ノイズキャンセリングと外音取り込みモードの素早い切替
- バッテリー残量表示:AirPods本体とケース両方の充電状態を視覚的に確認
実用的なメリット
この機能により、次のような使用体験の向上が期待されます。
手袋着用時の操作性向上
冬場の手袋着用時や、作業用グローブをしている時でも、AirPods本体の小さなボタンに触れる必要がなくなります。ケースの大きなタッチエリアで操作できるため、確実性が大幅に向上しそうですね。
iPhoneを取り出さずに済む利便性
満員電車や運転中など、iPhoneを取り出しにくい状況でも、ポケットからケースだけを取り出して操作が完了します。特にビジネスシーンでは、会議中にスマートに音量調整ができるメリットは大きいでしょう。
AirPodsの装着状態を保ったまま操作
現行モデルでは音量調整などでAirPods本体を押す必要があり、耳への圧迫感や位置ズレが気になることがありました。ケース操作なら、装着感を損なうことなく各種設定を変更できます。
視覚的なフィードバック
バッテリー残量やアクティブ機能の状態が一目で分かるため、「気づいたら充電切れ」といった状況を避けやすくなります。また、ANCの効き具合も視覚的に確認できる可能性があります。
ただし、タッチディスプレイの搭載により、ケースの厚みやバッテリー消費への影響も懸念されます。Appleがどのようにこれらの課題をクリアしてくるか、技術的な観点からも注目したいところです。
その他の期待機能
さらに次のような革新的な機能も研究されているとのことです。実際に搭載されるかはわかりませんが、搭載されればかなり便利になるのは間違いなさそうです。
リアルタイム翻訳機能
iOS・Siri連動で会話の翻訳内容をAirPodsで直接聞ける次世代機能が開発中とされています。この機能では、次のような体験が可能になる見込みです。
同時通訳のような体験
相手が外国語で話している内容を、リアルタイムで日本語に翻訳してAirPodsに音声出力してくれます。海外旅行や国際会議での利用を想定しており、まるで同時通訳者がいるかのような自然な会話体験を実現できそうです。
双方向翻訳への対応
自分が日本語で話した内容も、相手の言語に翻訳してiPhoneのスピーカーから出力される機能も検討されています。これにより、言語の壁を感じることなく、自然なコミュニケーションが可能になるでしょう。
オフライン対応の可能性
H3チップの高い処理能力を活用し、一部の言語ペアについてはインターネット接続なしでも翻訳機能が利用できる可能性があります。海外の電波状況が不安定な場所でも安心して使えるのは大きなメリットですね。
耐久性向上(IP54等級以上)
IP54等級以上の防塵・防水性能の大幅向上により、アウトドア利用シーンが格段に拡大する見込みです。
- 防塵性能:砂埃や微細な粉塵の侵入を防ぐため、海辺やキャンプ場でも安心して使用可能
- 防水性能:全方向からの飛沫に対応するため、雨天時のランニングや軽いスポーツでも問題なし
- 汗への耐性強化:激しい運動時の大量の汗にも対応し、フィットネス用途での信頼性が向上
現行モデルでも一定の耐水性能はありますが、IP54等級への向上により次のような場面でも気兼ねなく使用できるようになります。
- アウトドアスポーツ:ハイキング、サイクリング、ビーチでのアクティビティ
- 屋外作業:ガーデニング、DIY作業、清掃作業
- 悪天候下での使用:小雨程度なら問題なく、通勤・通学時の安心感が向上
バッテリーライフの最適化
従来と同等以上(30時間前後)を維持しつつ省電力化も実現という、一見矛盾するような技術的課題にも取り組んでいるようです。どういうことかというと、新しいH3チップではより効率的な電力管理アルゴリズムが搭載され、省電力化が実現できるということになります。具体的には次のような感じになりそうです。
- アダプティブ電力制御:使用状況に応じて不要な機能を自動的に停止し、必要な時だけフル性能を発揮
- 待機時消費電力の削減:未使用時の電力消費を現行モデルから約20-30%削減
- 充電効率の改善:短時間でより多くの電力を蓄えられる急速充電機能の強化
また、ヘルスセンサーやタッチディスプレイなど、電力を消費する新機能が追加されるにも関わらず、トータルでのバッテリー持続時間は現行モデル同等を目指しているとのこと。これは上記の省電力技術に加え、バッテリー容量の最適化や充電ケースの効率改善によって実現される見込みです。
現時点で噂されているバッテリーの持続時間は次のような感じです。
- 音楽再生時間:AirPods単体で6-7時間(現行6時間)、ケース込みで30時間以上
- 通話時間:連続通話4.5-5時間(現行4.5時間)を維持しつつ、音質向上も両立
- 充電時間:15分の充電で3時間以上の再生が可能な急速充電機能
噂の通りに改善されれば、1日中使用しても充電切れの心配が少なくなりそうです。特に通勤・通学時に途中でバッテリーがなくなってしまうという場面は減りそうですね。
カメラ搭載の噂はどうなった?
一時期話題となった「AirPods Pro 3にカメラ搭載」という噂ですが、こちらは2025年秋のAirPods Pro 3でのカメラ搭載は現実的ではないというのが有力アナリストの共通認識です。
ただし、Appleがカメラ搭載を全く考えていないわけではありません。ここでの「カメラ」は写真・動画撮影用ではなく、赤外線(IR)カメラや各種センシング用の小型カメラのこと。顔や手の位置・モーション認識、空間オーディオ体験強化、Vision Proとの連携などを想定した技術です。
こうしたカメラ機能は2026年以降のモデルで実装される可能性が高いとされており、AirPods Pro 3では見送られる見込みです。
現在のリーク情報をまとめると
2025年8月時点での信憑性の高い情報を整理すると、次のようになります。
項目 | 予想内容 |
---|---|
発売時期 | 2025年9月(iPhone 17同時発表) |
価格 | $249(日本円で約3.5万円前後) |
デザイン | 基本継続・ケースのスリム化 |
新色 | ブラック追加の可能性(未確定) |
チップ | H3搭載で性能向上 |
ヘルスモニター | 心拍・体温計測機能 |
追加機能 | リアルタイム翻訳・タッチケース |
防水性能 | IP54等級にアップグレード |
バッテリー | 最大30時間前後を維持 |
買い時の判断ポイント
AirPods Pro 3の登場を踏まえた買い時の判断について考えてみましょう。
現行のAirPods Pro 2をお使いの方は、ヘルスセンサーや新しいタッチ機能に魅力を感じるかどうかがポイントになりそうです。一方、まだAirPods Proを持っていない方にとっては、現行モデルがセールで値下がりする可能性も高いので、「最新機能重視」か「コスパ重視」かで判断が分かれるところですね。
特に健康管理に興味がある方や、最新技術を体験したい新しもの好きの方には、AirPods Pro 3の登場を待つ価値がありそうです。
まとめ:着実に進化したモデルになりそう
AirPods Pro 3は、単なるワイヤレスイヤホンの枠を超えて、ウェアラブル型健康管理デバイスや次世代翻訳ツールとしての進化が期待される注目製品です。2025年9月の発売が有力とされており、ガジェット好きにとって見逃せないアップデートになりそうですね。
ただし、これらの情報はあくまでリークや噂の段階であり、正式リリース時には仕様や価格が変更される可能性もあります。今後のApple公式発表にも注目していきましょう。
現在AirPods Pro 2の購入を検討されている方は、あと1〜2ヶ月待ってみるのも一つの選択肢かもしれません。どちらを選ぶにせよ、自分の使用スタイルや予算に合った最適な選択ができるよう、引き続き情報収集を続けていきたいところです。