先日開催されたApple Eventで、待望のiPhone 17シリーズとiPhone Airが発表されました。合計4つのモデルが同時に発売されることになり、「結局どれを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論を先にお伝えすると、iPhone 17シリーズはハイエンド性能と多彩なカメラ機能、プロ仕様のサウンド体験を備えた完全版、iPhone Airは極薄・軽量ボディに最新機能を凝縮し、日常利用に最適化されたモデルとして登場します。
そこで、公式発表の情報をもとに4つのモデルを徹底比較。スペックだけでなく、実際の使用シーンでどんな違いがあるのかまで詳しく解説していきます。これを読めば、あなたにぴったりのiPhoneが必ず見つかるはずです。
4つのモデルの基本構成と位置付け
まず、今回発表された4つのモデルの位置付けを整理しましょう。
- iPhone 17(標準モデル):バランス重視の万能タイプ
- iPhone 17 Pro / Pro Max(ハイエンドモデル):プロ仕様の最上位機種
- iPhone Air(薄型・軽量モデル):持ち運び重視の新カテゴリ
従来の「Plus」モデルが廃止され、代わりに「Air」という新しいカテゴリが誕生したのが今回最大のポイントです。Airは単なる大型版ではなく、薄さと軽さに特化したまったく新しいコンセプトのiPhoneなんですね。
デザイン・サイズ比較:iPhone Air圧倒的な薄さ
各モデルのサイズと重量を比較してみましょう。
モデル | 厚さ | 重量 | 素材 |
---|---|---|---|
iPhone 17 | 7.95 mm | 177 g | アルミニウム+セラミックシールド |
iPhone 17 Pro | 8.75 mm | 206 g | アルミニウムユニボディ+セラミックシールド |
iPhone 17 Pro Max | 8.75 mm | 233 g | アルミニウムユニボディ+セラミックシールド |
iPhone Air | 5.64 mm | 165 g | ポリッシュチタンフレーム+セラミックシールド |
iPhone Airの薄さ5.64mmは、iPhone史上最薄記録を大幅に更新しています。iPhone 17 Proが8.75mmですから、なんと約36%も薄いんです。これは実際に手に持った時の印象が全く違うでしょうね。
また、重量も165gと最軽量クラスを実現。6.5インチという大画面を搭載していることを考えると、驚異的な軽さといえます。カバンに入れても、長時間手に持っていても負担になりにくそうです。
一方で、Pro/Pro Maxは航空機等級アルミニウムユニボディ構造とベイパーチャンバー冷却システムを採用し、放熱性能と耐久性を両立させています。この違いが性能面でも大きく影響してくるんです。
ディスプレイ:全モデルProMotion対応で差別化薄れる
各モデルのディスプレイスペックを見てみましょう。
- iPhone 17:6.3インチ Super Retina XDR OLED、120Hz ProMotion対応
- iPhone 17 Pro:6.3インチ Super Retina XDR、120Hz ProMotion対応
- iPhone 17 Pro Max:6.9インチ Super Retina XDR、120Hz ProMotion対応
- iPhone Air:6.5インチ LTPO Super Retina XDR OLED、120Hz ProMotion対応
注目すべきは、iPhone 17の標準モデルもついに120Hz ProMotionに対応したこと。これまでProシリーズの専売特許だった滑らかな画面表示が、全モデルで楽しめるようになりました。SNSのスクロールやゲームプレイが格段に快適になります。
iPhone Airは6.5インチと大型ですが、薄型ボディと相まって持ちやすさは抜群のはず。動画視聴やウェブブラウジングには理想的なサイズ感ですね。特に、iPhone 6や7の時代のサイズ感が使いやすいと感じている人には、薄型はかなり刺さるポイントだと思います。
一方、Pro Maxの6.9インチは圧倒的な没入感を提供。ゲームや動画編集など、大画面を活かしたい作業には最適でしょう。
処理性能:チップとGPUコア数に明確な差
各モデルで搭載チップと冷却システムに違いがあります。
モデル | SoC | GPU | RAM | ストレージ |
---|---|---|---|---|
iPhone 17 | A19 (3nm) | 5コア | 8GB | 256GB/512GB |
iPhone 17 Pro | A19 Pro (3nm) | 6コア | 12GB | 256GB/512GB/1TB |
iPhone 17 Pro Max | A19 Pro (3nm) | 6コア | 12GB | 256GB/512GB/1TB/2TB |
iPhone Air | A19 Pro (3nm) | 5コア | 8GB | 256GB/512GB/1TB |
iPhone 17 Pro/Maxの圧倒的優位性
Pro/Pro MaxにはiPhone史上初のベイパーチャンバー冷却システムが搭載されており、次のような利点があります。
- 最大40%の持続パフォーマンス向上を実現
- 長時間の高負荷作業でも性能低下(スロットリング)が発生しにくい
- 表面温度の大幅な低減
さらに、6コアGPUと12GB RAMにより、プロレベルの動画編集やAAAゲームも快適に動作します。
iPhone 17とAirの違い
iPhone 17(標準)は従来の熱管理システムを使用し、A19チップ(5コアGPU)を搭載。iPhone AirはA19 Proチップですが、GPU は5コアで薄型化の影響で放熱に制限があります。
とはいえ、日常的な使用(SNS、メール、写真撮影、軽いゲームなど)であれば、どのモデルも十分すぎるほどの性能を発揮してくれるはずです。
カメラ機能:明確な差別化で用途が分かれる
カメラ性能では、各モデルで明確な違いがあります。
- iPhone 17:デュアル48MP(メイン+超広角48MP)、2倍光学ズーム
- iPhone 17 Pro/Max:トリプル48MP(メイン+超広角+望遠)、最大8倍光学ズーム、LiDAR、ProRes RAW対応
- iPhone Air:シングル48MP Fusionカメラ、2倍光学ズーム
Pro/Pro Maxは撮影のプロフェッショナル
Pro/Pro Maxは、すべてのレンズが48MPの高画素センサーを搭載。特に望遠レンズがiPhone史上最長の8倍光学ズームに対応し、遠くの被写体もクリアに撮影できます。
さらにProRes RAW録画、Apple Log 2、Genlockとタイムコード対応など、映画制作レベルの機能も満載。プロのフォトグラファーや映像クリエイターの方には必須の機能ですね。
iPhone 17は進化したデュアルカメラ
iPhone 17は48MPメインカメラと48MP超広角カメラの組み合わせ。前世代から超広角も48MPに進化し、光学品質2倍ズームにも対応。日常の撮影では十分すぎる性能です。
iPhone Airの独自技術
iPhone Airは世界初のシングルカメラFusionシステムを採用し、48MPのメインカメラ1台で4種類のレンズ相当の撮影が可能。薄型ボディの制約はありますが、内蔵2倍光学ズームにも対応しています。
バッテリー・充電性能:容量と持続時間に大きな差
各モデルのバッテリー情報は次の通りです。
モデル | バッテリー容量 | ビデオ再生時間 |
---|---|---|
iPhone 17 | 3,692 mAh | 最大30時間 |
iPhone 17 Pro | 4,252 mAh | 最大33時間 |
iPhone 17 Pro Max | 5,088 mAh | 最大39時間 |
iPhone Air | 3,149 mAh | 最大27時間 |
Pro Maxの39時間は圧倒的ですね。約2日間充電しなくても使えそうです。
iPhone Airは薄型化の影響で27時間と最も短めですが、それでも一日中使えるレベル。さらに専用のMagSafeバッテリーアクセサリを装着することで、最大40時間の連続使用が可能になります。薄型ボディの弱点をアクセサリで補完するという、Appleらしいアプローチですね。
充電については次の通りに全モデル共通です。
- PD25W有線充電(iPhone 17のみ、他は20W)
- MagSafe 20W
- Qi2 15W
- 20分で50%まで急速充電可能
通信・接続機能:USB-C速度に差
すべてのモデルで最新の通信機能に対応していますが、USB-C速度に違いがあります。
共通機能
- 5G(Sub-6/mmWave)
- Wi-Fi 7(N1チップ搭載)
- Bluetooth 6.0
- Thread対応
- eSIM×2アクティブ対応
- 衛星SOS、UWB、NFC
USB-C速度の違い
- iPhone 17 & Air:USB-C(USB 2)
- iPhone 17 Pro/Max:USB-C(USB 3、最大20倍高速転送)
Pro/Pro Maxは大容量の動画ファイルや写真の転送が圧倒的に高速になります。プロユースには重要な違いですね。
注意したい点は、日本で発売される全モデルがeSIM専用になったこと。物理SIMカードスロットは廃止されています。
現在物理SIMを使っている方は、機種変更前にキャリアでのeSIM切り替え手続きが必要です。ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど主要キャリアはすべてeSIMに対応していますが、一部の格安SIMでは対応していない場合もあります。購入前に確認しておいた方がいいでしょう。
eSIMについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
サウンド性能の違い:iPhone Airは大きな制約あり
音響面では、各モデルに明確な差があります。
項目 | iPhone 17 | iPhone 17 Pro/Max | iPhone Air |
---|---|---|---|
スピーカー | 内蔵ステレオスピーカー | 内蔵ステレオスピーカー | モノラルスピーカー(イヤピースのみ) |
空間オーディオ | 対応 | 対応 | AirPods使用時のみ対応 |
Dolby Atmos | 対応 | 対応 | AirPods使用時のみ対応 |
ステレオ録音 | 対応 | 対応 | 対応 |
マイク数 | デュアルマイク | 4つのスタジオ品質マイク | デュアルマイク |
ウインドノイズ低減 | 対応 | 対応 | 対応 |
Audio Mix | 対応 | 対応 | 対応 |
オーディオズーム | 対応 | 対応 | 対応 |
iPhone Pro/Pro Maxの音響アドバンテージ
iPhone 17 Pro/Pro Maxは4つのスタジオ品質マイクを搭載し、よりクリアな録音と風切り音低減機能を発揮します。動画撮影時の音質や、ビデオ通話の品質で大きな差が出そうですね。
一方、iPhone 17(標準)とiPhone Airはデュアルマイク構成。日常的な録音やビデオ通話には十分ですが、プロレベルの音声収録を行う場合はProシリーズに軍配が上がります。
iPhone Airの最大の制約は音響面
iPhone AirはiPhone史上初めてモノラルスピーカー構成となりました。薄型化のトレードオフとして、底部のスピーカーが廃止され、イヤピーススピーカーのみとなっています。
このため、次のようなデメリットがあります。
- 動画視聴や音楽再生時の音質は他モデルより劣る
- 空間オーディオとDolby AtmosはAirPods使用時のみ対応
- ハンズフリー通話時の音量が小さめ
AIrPodsなどのイヤホンをすれば問題ないとはいえ、音響品質を重視する方は注意したいポイントです。
価格・発売情報
気になる価格は以下の通りです(日本国内価格・税込)。
モデル | 価格 |
---|---|
iPhone 17 | ¥129,800~ |
iPhone 17 Pro | ¥179,800~ |
iPhone 17 Pro Max | ¥194,800~ |
iPhone Air | ¥159,800~ |
発売スケジュール
- 予約開始:9月12日(金)午後9時
- 発売日:9月19日(金)
iPhone Airは標準的なiPhone 17より3万円高い設定になっています。ポリッシュチタンフレームや薄型設計、A19 Proチップを考慮した価格設定ですが、モノラルスピーカーという制約もあるため、価格に見合った価値があるかは用途次第といえそうです。
ストレージ構成の違い
各モデルのストレージオプションも異なります。
- iPhone 17:256GB、512GB
- iPhone Air:256GB、512GB、1TB
- iPhone 17 Pro:256GB、512GB、1TB
- iPhone 17 Pro Max:256GB、512GB、1TB、2TB
全モデルで最低容量が256GBからスタートになったのは嬉しい変更ですね。iPhone Airが意外にも1TBまで選択可能で、Pro Maxのみ2TBまで対応しています。
周辺機器・アクセサリ対応
すべてのモデルがMagSafeアクセサリに対応しています。
iPhone Air専用アクセサリ
- MagSafeバッテリー(最大40時間の連続使用が可能)
- クロスボディストラップ(ハンズフリーで持ち運び可能)
共通アクセサリ
- MagSafe充電器
- MagSafe対応ケース
- カメラ専用ストラップ
- 40W Dynamic Power Adapter(Pro/Pro Max用)
どのモデルを選ぶべき?用途別おすすめ
ここまでの比較を踏まえて、用途別におすすめモデルを考えてみました。
iPhone 17 Proがおすすめの方
- プロレベルの写真・動画撮影をしたい
- 高負荷なゲームを長時間プレイする
- 動画編集やRAW現像を頻繁に行う
- 8倍光学ズームが必要
- USB 3での高速データ転送が必要
- 最高性能を求めたい(でもPro Maxほど大きくなくていい)
- 新色のオレンジがかっこいいと思う
iPhone 17 Pro Maxがおすすめの方
- 最大画面で動画やゲームを楽しみたい
- バッテリー持ちを最重視(39時間)
- プロの映像制作を行う
- 大画面での作業効率を求める
- 2TBの大容量ストレージが必要
- 単純に大きいのが好き
iPhone 17がおすすめの方
- バランスの良い性能を求める
- カメラもそこそこ使いたい
- コストパフォーマンスを重視
- 初めてのProMotion体験をしたい
- 48MP超広角カメラに魅力を感じる
- パステルカラーの新色が嬉しいと思う
iPhone Airがおすすめの方
- 薄さ・軽さを最重視
- 大画面だけど軽いスマホが欲しい
- 日常使いがメインで高負荷作業はしない
- ファッション性を重視
- 持ち運びのストレスを減らしたい
- 薄さにロマンを感じる
まとめ:新時代のiPhoneラインナップ
iPhone 17シリーズとiPhone Airの登場により、Appleのスマートフォンラインナップは大きく変わりました。従来の「標準」「Plus」「Pro」「Pro Max」という構成から、「標準」「Air」「Pro」「Pro Max」という新しい4つのカテゴリーに再編されたんです。
最大のポイントは、それぞれのモデルが明確に異なる価値を提供していること。単純な画面サイズの違いではなく、用途やライフスタイルに合わせて選べる多様性が生まれました。
- 性能重視なら「Pro」シリーズ(ベイパーチャンバー冷却+6コアGPU)
- バランス重視なら「iPhone 17」(48MP超広角+ProMotion)
- 軽量・薄型重視なら「iPhone Air」(5.64mm+165g)
どのモデルも120Hz ProMotion、A19/A19 Proチップ、48MPカメラなど、基本性能は非常に高いレベルにあります。あとは、あなたがスマートフォンに何を求めるかで決まりそうですね。
予約開始は9月12日(金)午後9時から。過去の傾向を見ると、人気の組み合わせは予約開始直後に在庫切れになる可能性が高いので、希望の容量・カラーは事前に決めておいた方がいいでしょう。